恩納村の景勝地 万座毛(まんざもう)は、象の鼻と、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートの海が見える絶景地です。
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恩納村 万座毛(まんざもう)は、象の鼻と、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートの海が見える絶景地です。 第166回沖縄訪問(10)
恩納村の景勝地 万座毛
万座毛に夕日を見に行きました。
万座毛とは、琉球王朝の時の王である
尚敬王(しょうけいおう)が、
「万毛(毛は原っぱのこと)」(言い換えると
「一万人が座れる広い原っぱ」)
と評したことに由来していると言われています。
沖縄各地を回って見ても、
平らな広い場所はあまりないのです。
1700年頃の琉球は、
丘陵地には沖縄の亜熱帯植物が茂り、
平らな場所で沢山の人が
腰を下ろせる場所は少なかったようです。
万座毛の岬には、「象の鼻」
象の鼻を連想するような岩「象の鼻」があります。
夕方になると、万座毛の象の鼻の岩に
日が沈む光景を写真に残そうと、
たくさんの男女が集まっていました。
夕方の時間は観光バスは一台もなく、
この時間は個人ツアー中心です。
駐車場から万座毛を目指して歩いていると、
向こうの方に大勢の人だかりが集まっていました。
行ってみると、象の鼻の形をした岬の前で、
カメラを構えて日が沈むのを待っている人達です。
恩納村は、南北に紐を伸ばしたように長く延びています。
万座毛のすぐ近くには、恩納村役場があります。
恩納村の海岸は西海岸と呼ばれ、
どの場所からも夕日が見られます。
あと30分ぐらいで、日が水平線上に沈みそうです。
少しずつ気温が下がってきています。
日が沈む瞬間を捉えようと、
万座毛に集まっている人達は、
少し寒くなっても我慢です。
万座毛を象徴する芝生の広場には、
人影はほとんどいません。
皆さん、象の形をした岬のほうに集まっています。
海面を見ると、岩に押し寄せる波は、
大きな音を立てて、岩とぶつかり合っています。
海の水の色は、澄んだ水色で、とても綺麗です。
あの波で遊べるかと言えば、危なくて遊べません。
押し寄せる波の力で、
岩に身体を叩きつけられそうな強さです。
日が沈んでいく水平線側とは反対の東側の海を見ると、
こちらは岬に建てられたホテルを夕日が照らしています。
ホテルは「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」です。
万座毛から見える東側の海は、
珊瑚礁に押し寄せる波が白い泡を立てています。
とても美しい光景で、こちらの方も絶景です。
夕日を見に来る人達は、半数以上がカップルです。
夕日には、何か恋心を燃え立たせるような
不思議な魔力があるのでしょうか?
東側の海にも、わずかにいるカップルが、
お互いを写真で撮り合っています。
船も見えず、レジャーボートも見えない、
1日の終わりを告げるような夕暮れ時です。
少しずつ日が傾いてきて、
5分も経てば先ほどとは違った光加減になってきます。
琉球の時代、この地に軍を進めてきた王様は、
この景色を見てどう思ったでしょうか?
昔と今の違いは、ホテルのような
コンクリートの建造物がなかったことです。
海から吹き付ける強い風に、
女性の長い髪は風に巻かれています。
琉球王朝の時代、手に槍や刀を持って、
この万座毛に集まった兵士達は、
まだ見たこともない、異国の象の姿を、
万座毛の岩から想像できたでしょうか?
夕日は、ゆっくりと沈んでいきます。
水平線に沈む今日最後の太陽を写真に収めようと、
カップル達はその瞬間を待ち続けています。
2018年4月8日(日)