沖縄五大行事:シーミー、エイサー、ハマウリ、八重干瀬(やびじ)、ハーリー
沖縄の三大行事は、旧正月(ソーグヮチ)、清明(シーミー)、旧盆(エイサー)と言われています。
ここでは、その中の「シーミー」「エイサー」に加え「ハマウリ」「八重干瀬(やびじ)」「ハーリー」を、沖縄滞在生活で松葉博雄が特に印象深く感じた、代表的な行事としてご紹介します。
◎浜下り(ハマウリ) 旧暦3月3日
浜下りは、シーミ祭と同じ頃にあります。
浜下りは、旧暦3月3日の頃に、海浜に下りて手足を水に浸すことで、不浄を清めて災厄を払う行事、とされています。また、地域によっては、海で亡くなった方の霊を弔ったりする所もあります。
浜下りには、「美男に化けたハブに取り憑かれて、身ごもった女性が、浜辺で身を清め子どもを流した」という伝説も、言い伝えられています。
現在では、この時期に行う、潮干狩りの感覚で、浜下りが行われているようです。
松葉博雄も、浜下りに同行しました。
恩納村の冨着ビーチ沖です。船に乗って、リーフの潮が引いた、歩ける場所に上陸します。手には、岩の隙間に潜んだ貝や獲物をえぐり出す、小さな熊手のような工具を持っています。
潮干狩りを3時間すると、バケツ何杯もの巻き貝(テラジャー)が収穫出来ました。
◎八重干瀬(やびじ) 旧暦3月3日
珊瑚を踏むのは、反対です。美しい宮古の珊瑚を、八重干瀬(やびじ)に現れる珊瑚の群生を、踏まないで!
珊瑚を踏み荒らさないで下さい。
八重干瀬は、沖縄県宮古島の北方、池間島の北約5~22kmに位置し、南北約17km、東西約6.5kmにわたって広がる広大なサンゴ礁です。
宮古島の地元自治体では「やびじ」を正式な呼称としているが、「やえびし」とも呼ばれています。
松葉博雄は、はやて海運の船に乗り、八重干瀬祭に参加してみました。その時に見た光景は、はやて海運の船員さんが、船を止めるのに、珊瑚礁にイカリを繋ぎ、テーブル珊瑚を踏みいじり、沢山の珊瑚がボキボキと音を立てて、壊れていく姿です。
まるで、熱帯雨林にチェーンソを使って、巨木を伐採するように、再生するには今後何百年もかかりそうな、珊瑚を破壊する、行動です。
あれを見て、珊瑚を踏みにじる、八重干瀬祭には、行きたくなくなりました。珊瑚を虐殺するような、八重干瀬祭には、宮古島市の保護が必要ではないかと感じました。
1年に1度大きく潮が引いた時、わずかの間水面に美しい姿を見せてくれる日があります。
遠く沖縄の南の果てに静かに眠る珊瑚礁。
◎清明祭(シーミー) 新暦4月5日~
清明祭とは、二十四節気の「清明」の時期に、親戚が集まり、お料理や線香、お花をお供えして先祖供養する、沖縄の三大行事の一つです。
金城家のシーミー祭に、同行させてもらいました。
ブルーシートを下に敷き、屋根にもブルーシートをかけているので、雨が降っていても濡れません。西の方向にお供えをして、家長総代の金城正浩さんがご先祖様にご挨拶をします。
あの世で使える紙幣『ウチカビ』を焚いて、お金をあの世に送ります。お墓に向かってお線香をたてます。家長の金城正浩さんがお祈りをします。そしてみんなお線香を捧げます。
◎ハーリー 旧暦5月4日~
ハーリーとは、ハーリー船で、チーム対抗で競いあう行事です。毎年、旧暦5月4日からとなっていますが、地域によって、開催時期が異なります。
ハーリー船の起源は、中国(楚)の時代に琉球王朝へ伝来しました。海神祭(ハーリー)は、旧暦5月4日(ユッカヌヒー)の日に毎年行われます。
前兼久ハーリーの会場では、テントが連なって建っているのが見えました。人も沢山集まっています。
ハーリー大会は、朝から始めて、大体お昼過ぎくらいまでです。色んな音も聞こえてきます。歩いて、前兼久漁港へ行って、ハーリーを応援に行きます。
◎エイサー 旧暦のお盆 7月13日~15日
エイサーとは、沖縄と、鹿児島の奄美大島で、お盆の時期に行われる伝統芸能です。鮮やかな色の衣装を身に着けた踊り手が、歌とお囃子に乗って、地域を踊りながら練り歩きます。
エイサーは、地域によってはヤイサー、エンサー、七月舞(しちぐわちもーい)、念仏廻り(にんぶちまーい)とも呼ばれています。
この日は、21時半頃に、谷茶のエイサーがやってきました。何曲もエイサーをやった後は、総踊りのカチャーシーです。
最後はカチャーシーです。皆さんが踊り出します。利絵ちゃんに誘われて、松葉博雄もカチャーシーに参加です。
エイサー祭りは、もともと念仏踊りのような、祖先の霊を迎える踊りで、宗教的な意味もあり、夢中になって踊れば、ご先祖様たちも喜んでくれて、これでいいのです。