いかなご漁解禁 播磨灘で獲れたイカナゴを待っているのは、漁師さんとアオサギ、ゴイサギです。
いかなご漁解禁 播磨灘で獲れたイカナゴを待っているのは、漁師さんとアオサギ、ゴイサギです。いかなご漁は、鮮度が命です。未明に港を出て、午前中に漁を終えて、捕れたイカナゴはすぐにセリにかけられます。
イカナゴ漁が解禁されました。
2017年春のイカナゴ漁は、かなり不漁のようです。
今日は、淡路島の岩屋港に行って、
イカナゴの水揚げを見てきました。
イカナゴ漁は、2017年3月7日に解禁されました。
岩屋漁港からは午前4時頃から播磨灘に向かって、
漁船が出航しています。
午前10時頃には、漁を終えた漁船が港に帰ってきて、
すぐにイカナゴのセリが始まっています。
漁師さんの話しでは、イカナゴの水揚げは大変少なく、
値段は昨年の3倍ほどに上がっているようです。
イカナゴの篭に近づいてみると、
今年のイカナゴは、解禁早々なのに、
かなりイカナゴのサイズが大きくなっています。
漁師さんの話では、水温の影響のようです。
岩屋漁港に着いた漁船は、
コンベアーですぐに水揚げされるように、
少しでも時間短縮の工夫がされています。
岩屋漁港には、イカナゴを捕ってきた漁船から水揚げするときに、
イカナゴがこぼれ落ちるのを待ちかねて、
カモメやアオサギが集まってきています。
体の大きいアオサギは、港の中で悠々と歩き周り、
人が近づいても臆することなく、逃げる事もありません。
私が写真を撮ろうと近づいてみると、
漁業関係者の方から、
岸壁から落ちるから危ないのでアゴサギに近づかないようにと、
私の方が注意されました。
岩屋漁港の周りには、望遠レンズのついたカメラを持って、
イカナゴ漁の船が帰ってくる様子を捉えようと、
アマチュアカメラマンが列を作って並んでいました。
アオサギは、ユーラシア大陸で夏に繁殖して、
冬になると、こちらに飛んできているようです。
アオサギの大きさは、88~98cmほどあり、
翼を広げると、150~170cmもある大型の鳥です。
アオサギは、水揚げされた、
トロ箱に入ったイカナゴを、係員がいなければ、
大きなくちばしで頂こうとそのチャンスを狙っています。
しかし、岩屋漁港の関係者の皆さんは、
アオサギも、ゴイサギも、カモメも、
追い払おうとはしていません。
むしろ、売り物にならないような、
魚が混じっていれば、鳥たちに投げてあげています。
漁船から陸に揚げられたイカナゴは、
鮮度が命なので、すぐに競りにかけられ、
一箱がいくらかで値段がつけられています。
いくらの値段がついているのか、
近づいて聴き取ろうとしてみましたが、
仲買人の皆さんの会話は、早口と業界用語の為、
何を言っているのか分かりませんでした。
沢山のトロ箱を用意して積み上げていますが、
午前10時台では、早朝出航した船は、
まだわずかしか戻っていないので、
使われるトロ箱は僅かなものです。
アオサギは、昼網が帰ってくるのを、
トロ箱の前でじっと待っているようです。
アオサギとゴイサギには、
今年はイカナゴの不漁だということが理解出来るでしょうか?
岩屋漁港であがるイカナゴが一番美味しいと言われていますが、
漁港では、小売りをしてくれないので、
これから今朝上がったばかりのイカナゴを
、小売店を探して、値段を確認してみます。