阪神淡路大震災1.17のつどいが東遊園地で行われます。
2017年の1.17のつどいのテーマは「光」です。阪神淡路大震災/神戸/三宮東遊園地
ちょうど22年前、歴史に残る大震災が神戸で起きました。阪神淡路大震災です。
昨年は、KissFMの方がインタビューに来られ、阪神淡路大震災の教訓をお話ししました。
毎年神戸三宮の旧居留地では、阪神淡路大震災1.17のつどいと称して慰霊と復興の行事が行われます。
三宮のフラワーロードを南へ向かうと、市役所の手前から案内板が出ていました。
車で来場された方への案内板もありました。
撮影に行ったのは、前日1月16日の夕方です。
当日は人が大勢居て写真が撮りにくいため、今回は前日の準備の様子を撮影しました。
東遊園地の手前にある花時計のところには、阪神大震災の記憶として、地震が起きた時間を示した像が置かれています。
こちらの像は、ただ震災の時間を表しているのではなく、当時実際に設置されていた時計で、自身が落下した衝撃により時が止まってしまった時計です。
会場に着くと、予想以上の人が追悼式に向けての準備をしています。
炊き出しもありました。
何が作られているかまでは見ていませんが、準備に参加している人だけでなく、一般の方もいただけるような雰囲気でした。
主催側のネット情報では、竹は2日前には並べ終えていたようです。
スタッフの皆さんは、竹が乾かないように、お水を入れておられました。
きっと水を入れておかなければ、竹が乾燥して軽くなり、倒れてしまうのだと思います。
昨日から、明日の夜まで、常に誰かが水をあげていることになります。
相当大変な作業です。
一部は砂が入ったペットボトルで竹を固定していました。
竹のとうろうは、震災の起きた1月17日の朝5時に点灯が開始されます。
黙とうは震災の起きた5時46分に行われます。
プログラムによると、ご遺族による追悼のことば、視聴による追悼のことば、献花があるようです。
それに供え、既に報道関係のバスやトラックも沢山来ていました。
この1.17のつどいで使われる竹燈籠は、1月8日に神戸市北区のあいな里山公園で100人のボランティアによって作られたそうです。
園内の竹林から竹を切り取って、墨で「命」、「愛」、「祈り」、「未来」など、鎮魂の思いを込めた文字が書かれました。
作業は二日間にまたいで行われ、約700個の竹燈籠が出来たそうです。
報道関係者の撮影の為に、足場が組まれていました。
フラワーロード沿いの公園の外では、記帳所や、復興イベントが行われる場所の準備が整っていました。
「1.17希望の灯り」があります。各市町の被災地を巡った火種と、全国都道府県から贈られた火種が一つに合わさった希望の灯です。
ちょうど東北地震で被害に遭われた方々による分灯が行われていました。
メッセージの入った旗やポスターをもたれている中で、
しあわせ運べるようにというポスターを見つけました。
阪神淡路大震災を経験した人、神戸で震災を学んだ人達は耳にした事があるフレーズです。
しあわせせ運べるようには、阪神淡路大震災の復興を願って作られた曲です。
震災後は、神戸市内の小学校の音楽教科書にも載っており、震災を経験していない子供達にも、受け継がれています。
会場では、竹がどのように並んでいるのか分からず、東遊園地の隣にある神戸市役所の展望台から見てみることにしました。
展望台からは、しっかり竹燈籠が文字になっているのが分かりました。
今年のテーマは「光」だそうです。
1995 光 1.17 という文字になっていました。
市役所の展望台に来て、神戸の景色を眺めると、当時の記憶が蘇ります。
こんなに穏やかに写っている景色と、当時の記憶を重ねると、今がとても平和で幸せに感じます。
当時の記憶を写真や文書で伝え、阪神淡路大震災で味わった苦しみ、辛さ、支えて頂いた感謝の気持ち、復興の意欲を忘れてはならないと思いました。
2017年1月16日(月)
【阪神淡路大震災にまつわる過去の記事】