国勢調査2015年版確定値によれば、生産年齢人口は減少しています。
国勢調査確定値では、利便性の高い都心部へ人口が集中する傾向が出ています。
今夜は美味しい魚を食べに、淡路市の東浦にある、なじみの「かつみ」に来ています。
新聞やテレビの報道では、昨年2015年に実施された、国勢調査の確定値が報道されています。
かつみでお刺身を食べながら、奥さんに易しい経済の解説をしています。
国勢調査によれば、働き手の生産人口である、15歳から64歳までの人口は、近畿二府四県で2072万人の総人口に対して、働き手は、1236万人だったそうです。
前回調査に比べて、82万人、率にして62%減少しています。
確かに、私も含めて、65歳以上の働き手として、カウントされない人口が増えています。
さらに問題なのは、都市部への人口集中の問題です。
利便性の高い都心部へと、人口は増える傾向に向かっています。
大阪市では、中央区が18.3%増です。
北や南に近いところも、増加率は10%を超えています。
神戸市を見ると、全体の人口が0.4%減少する一方で、中央区の人口は6.9%も増加しています。
大阪でも神戸でも、通勤通学や買い物に、生活環境に利便性の高い地域に人口が集まっている傾向が表れています。
一つの特徴として、人気の高いのが、タワーマンションです。
タワーマンションは、売り出しが始まると、半年もすれば、成約率は70%を超えるところまで、人気が続いています。
これに対して、都市の郊外や、山間部では、人口減少が著しく起きています。
人口の動きは、富の動きのように、よりお金持ちのところに、よりたくさんのお金が集まるのと同じように、より生活の利便性が高いところに、よりたくさんの人口が集中するという、似たような傾向が出ています。
かつみで美味しい魚を食べながら、奥さんに向かって、日本の経済の分析を人口動態で説明すると、奥さんもわりに理解しやすかったのか、うなずきながら箸が進んでいます。
美味しいお店もそうです。
富裕層がたくさんいるところには、富裕層を当て込んだおいしいお店が集まってきます。
この一般的傾向に対して私のひいきにしているかつみは、
阪神淡路大震災で神戸市東灘区のJR摂津本山のお店が震災で倒壊したために、故郷の淡路市東浦に戻ってきています。
東浦町にかつみが戻ってきたので、私もしょっちゅう利用できています。