阪神淡路大震災の前日、牡丹鍋を食べた事を思い出します。
牡丹鍋の味付けは、いくつもの味噌を合わせて調合します。社長ブログ神戸/手作り料理 牡丹鍋
冬が来ると、四国から猪肉が届きます。
ありがたいものです。いつも我が家の事を気にかけてくれる、奧さんの知人からの贈りものです。
猪肉を食べるとき、いつも思い出すのは、1995年の1月17日に起きた、阪神淡路大震災の事です。
前日の1月16日に、家族で篠山に牡丹鍋を食べに行きました。
当時子ども達は、勉学のために神戸から遠く離れた学校で寮生活をしていたので、その日は寮に帰らせました。
結果的にはそれが良かったのです。
もし、「今晩は泊まって帰ったら」と、1月16日の夜に神戸で過ごしていたら、
その後は、寮に戻る事も難しかったと思います。
牡丹鍋の味付けは、味噌味です。
以前は、大見屋の牡丹鍋の味噌を購入していました。
段々と、牡丹鍋を食べ慣れてくると、自分で牡丹鍋の味噌を調合する事が出来るようになりました。
文字通り、手前味噌です。
味噌は、なるべく何種類もの味の味噌を調合した方が美味しくなります。
牡丹鍋をする時は、猪肉をかなり長く煮込まなければなりません。
野生で育った猪は身が固いから、長い時間煮込まなければ肉は軟らかくなりません。
そうなると、牡丹鍋が出来るまで、鍋の前で奧さんとじっと待っているので、
何らかの会話をして、猪肉が柔らかくなるのを待ちます。
どんな話をするかと言えば、子どもの事や仕事の事です。
二人で、鍋一杯の牡丹鍋は食べきれるものではありません。
一晩寝かせて、明日もこの牡丹鍋を頂きます。
時間経過と共に、段々と味が染みこんで、美味しくなってくるのは二日目からです。
2015年12月15日(火)