市場の魚屋さんは市場が閉鎖されると、お魚を中心とした飲食のお店「魚とし」に変わりました。
毎日の仕事に追われて、いつの間にか5月も下旬になりました。
毎日の仕事がぎっしりと続くのは、そろそろ決算期が近付いてきたからです。
さらに6月を控えて、賞与の査定評価も始まっています。
家に帰ると、奥さんがお料理を作って、待っていてくれる訳ではありません。
奥さんも一緒に出勤し、一緒に帰宅しているので、今夜はご近所で夕食をいただくことにします。
「魚とし」は、初めて行くお店です。
元々は近くの市場で、魚屋さんをお父さんがしていました。
魚屋さんの名残か、額には、堺の鍛冶屋さんが造った、大きな包丁が収められています。
毎朝、魚を仕入れて、仕入れた魚を見て、メニューを毎日書き換えているそうです。
まず、飲み物ですが、ビールはアサヒスーパードライをお願いしたら、サントリーしかありませんでした。
それなら泡盛はありますか?とお尋ねすると、泡盛は置いていなくて、焼酎ならあるそうです。
それでは、焼酎の芋をお願いします。
焼酎を注ぐ、クリスタルのような薄いタンブラーに、大きな氷の固まりを、包丁で刻んで、タンブラーのサイズに合わせた、丸い氷の固まりができました。
この氷の大きさは、アルキメデスの原理で証明されたように、タンブラーの容積の殆どを占めて、焼酎が入る隙間は、ほんのわずかです。
奥さんは、お店のお兄さんに勧められた、清酒「尾瀬の雪どけ」をいただきます。
奥さんは、市場の魚屋さんをよく利用していて、この店のお父さんの時には、お魚を買っていた、思い出話を、カウンターの向こうの二人の息子さん達に、お話をしています。
食事のつもりに来たお店ですが、どちらかといえば、飲み屋さんのような雰囲気なので、用意している料理も、お酒に合ったお料理が中心です。
タンブラーの焼酎は、二口ほどで飲みきって、残ったのは、大きな氷の固まりです。
魚屋さんが母体のお店なので、注文するのは、魚で活きの良いのは、お刺身です。
鰹のたたきとイカの造りをいただきながら、5月もそろそろ終わりで、あっという間の毎日が連続して続いているうちに、間もなく6月に入ると、じめじめとした梅雨が始まります。
6月は梅雨を避けて、梅雨がない北海道か、梅雨が明けた沖縄に行けたらいきたいものです。
2015年5月30日(土)