神戸元町『手打ちそば処 卓』で、手打ち蕎麦を頂きました。
暑い時には冷たい蕎麦、寒い時には温かい蕎麦、食欲不振の時にはざるそば、お腹が空いた時には、大盛り天ぷら蕎麦と、四季を通じて手打ち蕎麦を美味しく頂きます。
出石そばの食べ方について、以前にホームページで紹介したところ、
その後、繰り返し出石蕎麦の食べ方について、
多くのアクセスが続いています。

周囲の人にも、日本蕎麦が好きで、
日本蕎麦を打つ人までいることを知りました。
近くでは、三田の永沢寺に蕎麦道場があり、
そこでは技術検定もしているようです。

沖縄でも、銅谷賢治さんが蕎麦打ちをして、年末の年越し蕎麦を作ってくれた事があります。

美味しい蕎麦は、皆さん好きなのです。
どこか美味しいお蕎麦のお店はないですか?
と探していると、松葉博雄の奧さんが、
友人から紹介してもらったお店があるそうです。

場所は、元町商店街を西に行き、
ポートタワーが見える辺りまで商店街を歩いて行きます。

6月下旬の日差しの強い日なので、
三宮から元町まで歩いてくると、かなり汗が出てきます。
見つけたお店は、手打ちそば処卓です。

直射日光が照りつける、かんかん照りの野外に、
順番待ちの席が用意されています。
さすがにこの直射日光では、
この席に座って待つ気にはなりません。

手水鉢があり、水草が青々と茂っています。
松葉博雄はメダカの飼育をしているので、
この水鉢にもメダカがいないか覗いてみました。
メダカは居ませんでした。

20分くらい外で待って、やっと中に入れてもらえました。
12時から、1時頃までは、満席のようです。

1時をまわってから来たほうが、よかったように思えました。
入り口に入るとすぐに、ガラス窓から、
蕎麦をひく電動式の臼が見えます。

出入り口に一番近い、末席に腰を下ろし、
しばし注文を考えて、松葉博雄は温かい天ぷら蕎麦、
奧さんは冷たいざるそばを頼みました。

噂通り、美味しい日本蕎麦なら、
冷たいざる蕎麦から入るのが日本蕎麦の食べ方になりますが、
ざるそばは奧さんのそばを少し分けてもらう事にして、
温かい天ぷら蕎麦を注文しました。

座って蕎麦が出来るのを待っていると、
最初にかなり濃いそば湯がお茶代わりに出てきました。
飲んでみると、
障子を貼るノリのような、かなり高濃度のそば湯でした。

味は、なかなか美味しいそば湯です。
これなら、この店は期待できそうです。

そば処卓のお店は満席ですが、
回転率が悪いことはわかります。
これは、一人一人の蕎麦通のお客様に、
一人一人の注文を聞いて、
蕎麦を作っているからだと思います。

かなり待って温かい天ぷら蕎麦が出来ました。
天ぷらは、揚げたばかりのぱりっとした衣を付けています。

奧さんの注文したてんぷらざるそばにも、
天ぷらが付いています。

温かいお蕎麦に、天ぷらを一つ一つ入れて、
天ぷらの衣に蕎麦の汁を馴染ませていきます。

まだ天ぷらが入っていないときに、
蕎麦だけを少し試食してみると、
蕎麦はこしの強い十割蕎麦です。
なかなか美味しい味で、
元町まで暑いのに歩いてきた甲斐がありました。

奧さんの冷たい蕎麦を少し頂いてみます。
蕎麦汁につけて、冷たい手打ち蕎麦を頂くと、
夏の味がのどごしに伝わってきます。

ざるそばを沢山のバリエーションで食べるには、
うずらの卵や、おろし大根、山芋のすり下ろしなどがあると、
いろいろな味を楽しむことができます。

希望としては、目の前のガラス越しに見える自動臼で、
蕎麦粉をひいて、蕎麦粉に水を少しずつ足して、
そばを打っていく様子を見たかったのですが、
蕎麦はもう打った後です。

そば処卓の石臼を使って作る自家製手打ちそばは、
濃いめのつゆとよく合う繊細な味わいです。

本格的な手打ちそばですが
「気軽にそばを楽しんでもらいたい」
というのが店主の想いだそうです。
店主の後藤卓さんは南京町にあった
お祖父さまのそば店や京都で修業した料理人で、
殻ごと碾く玄そば碾きぐるみの“黒”と、
外皮を除いた“白”を用意しています。

とても美味しい手打ち蕎麦なので、また来たいと思います。
2014年6月24日(火)