香川県東かがわ市 さぬきの和三盆 サトウキビも、畑で確かめました。羽根さぬき本舗、ばいこう堂
さぬき和三盆の店舗見学は、三谷製糖 和三盆 羽根さぬき本舗と、さぬき和三宝の製造販売元、「ばいこう堂」の2軒です。 四国(4)
さぬき和三盆
さぬき和三盆の研究です。
鳴門から高松へ向かう、
国道11号線を走っていると、地元の看板が、
運転中の松葉博雄の目を引きます。
その中で、地域の特産として、
和三盆のお店に行きます。
和三盆の1軒目は、三谷製糖 和三盆 羽根さぬき本舗です。
三谷製糖(香川県東かがわ市馬宿156-8)は、
文化元年(1804年)の創業です。
入り口の所に、大きな看板がありました。
実は、看板はずっとなかったそうなのですが、
和三盆を買いに来られるお客さんに、
「場所がわかりにくい」と言われて売り手の責任として、
看板を一つ立てたそうです。(三谷精糖HPより)
広い駐車場があり、駐車場の周りには、
和三盆が伝統産業であることを示す、
江戸時代に描かれた版画を利用した、
拡大看板がありました。
実際にサトウキビを絞っていた、
道具類の陳列も、目を引きます。
砂糖といえば、沖縄と奄美大島を思い浮かべますが、
ここ、香川県東かがわ市でも、サトウキビが植えられ、
絞られて、砂糖作りがあったようです。
三谷製糖の直売店に入ってみます。
三谷精糖の屋敷跡は、
国の登録有形文化財になっています。
お店に入ってきたお客様一人一人に、
おもてなしのお茶と、
和三盆の試食サービスがありました。
これは心理的には、
何か和三盆を買わざるをえなくなる、
心の負担になりました。
何も買わないで出て行くのも、
気の毒になったからです。
塗り物のお盆に、季節の花をイメージして、
植物を使って、
和三盆を引き立てています。
なかなか趣味の良い演出で、
しばし見とれてしまいました。
窓越しに、伝統文化を再現した、
サトウキビ絞りの様子が見えました。
第9回 風の港まつりのポスターがありました。
7/20(日)に引田漁港周辺で開催されるそうです。
和三盆のお茶請け用のお菓子を買って、
お店を出て、少し周辺を歩いてみます。
販売所と工場の裏手の道を、
畑の方に向かって歩いてみました。
目当ては、サトウキビです。
必ず近くにサトウキビがあるはずです。
サトウキビを見つけるために、
工場の周辺を歩いてみます。
仮説の通り、サトウキビはありました。
沖縄のサトウキビより、
うんと細いサトウキビで、
茅と見間違うほどの細さです。
このサトウキビを刈り取り、力をかけて、
サトウキビエキスを絞り出し、そのエキスを炊いて、
糖分の濃度を高めています。
沖縄も、奄美大島も、さぬき地方も、
サトウキビの絞り方は、
牛に引かせて絞り、
釜で炊いて煮詰める方法は、一緒のようです。
和三盆の研究の2軒目は、
さぬき和三宝の製造販売元、
「ばいこう堂」の本店です。
和三宝(わさんぼう)とは、和三盆のことで、
ばいこう堂では、和三盆の商品を商標登録し、
和三宝として販売しているそうです。
ここは本店ですが、
本社は大阪市の西区にあります。
三谷精糖と比べると、ばいこう堂は、
比較的新しいお店です。
新興企業の強さは、設備が新しいことです。
和三盆作りも、機械で効率的に作るので、
伝統文化の雰囲気は、あまりありませんでした。
このどら焼きは、焼き菓子の中で一番の人気商品らしく、
和糖を使った生地に、
和三盆糖で炊き上げた粒餡を
たっぷり詰めたどら焼です。
「ありがとう券 指定店」と書いています。
調べてみたところ、「ありがとう券」は
「東かがわ市商工会共通商品券」で、
商工会が地域活性化のために行なっていて、
消費者の方々に地域の商工業者を
ご利用いただくため実施しているそうです。
松葉博雄の身の回りには、辛いものより、
甘いものの方が、圧倒的に多いことに気が付きます。
洋菓子、和菓子だけでなく、
日本の伝統的な砂糖づくりから始まる和三盆も、
甘いものの一つでした。
奥さんは、お茶のお点前に使う
和三盆を選んでいます。
3色霰(あられ)糖です。
小箱、中箱、大箱と3種類あります。
洋菓子のケーキ屋に入っていくと、甘ったるい匂いで、
胸焼けを起こしそうですが、
和三盆は匂いもなく、
お店の中でしばらく居ても、
胸焼けはしませんでした。
2014年5月29日(木)