喫緊の課題:全席禁煙にすべきか、お通しは表示すべきか、居酒屋の悩ましい課題です。

喫煙者は非喫煙者を駆逐すると言われています。20%の喫煙者は、80%の禁煙者をお店から遠ざけています。 ありまやで夜ご飯

外食をすると、気になることがあります。一つは禁煙がどこまで進んでいるかです。二つ目は、お通しが強制的に出されるかどうかです。

居心地の良い、又来たくなる居酒屋の条件にも繋がります。喫煙の方は、禁煙者の気持ちは分かりません。にんにくを食べている人は、ニンニクを食べていない人の気持ちが分からないのと同じです。

煙草の匂いは、ニンニク以上の影響を持っています。隣の席で何人もが煙草を吸うと、その隣で息をするのも苦痛になります。しかし、お店にとっては、喫煙者も禁煙者も、同じ大切なお客様です。二者択一とはならないようです。

そこで勧めているのは、分煙です。分煙まで席が整っているところは、経営者の意識が高いお店です。居酒屋のお店で、一つの部屋が大部屋になっているような居酒屋での分煙は、なかなか進みません。

しかし、禁煙者からは、喫煙者の配慮ですむ問題ではありません。お酒の味も、料理の味も、台無しになるからです。二つ目のお通しの問題について、最近は若い人を中心に、問題意識が高まっています。

喫煙者は非喫煙者を駆逐するという、意見があります。厚生労働省の調査では、『喫煙の健康影響』を報告しています。最近の男女の喫煙者は、男性が30%、女性が10%平均すると20%です。

この20%のお客様を大切にすると、結果的には80%の禁煙者をお店から追い出してしまう結果になります。

全面禁煙にすると、経営が好転したとう報告もあります。ここは社会的傾向を分析して、どちらに基準を置くか、お店のオーナーも思案のしどころです。

例え300円ほどの単価でも、学生なら300円もあれば、大学の生協食堂で昼食がまかなえる金額です。学生でも社会人でも、低所得も高所得も、一律均一価格でお通しを強要するのは、所得に対する不公平負担が生じています。

インターネットで調べてみると、2014年1月23日、立教大学の学生達が、代表的な居酒屋グループ10店舗で、お通しを断れるかどうか調査したそうです。対応は半々に分かれていました。

そこで、学生達は東京都に対し、お通しについて条例で分かりやすい表示を義務付けられないか、検討するよう東京都に要望しています。

では、お通しは断れるのでしょうか?なかなか実行経験のある方は、少ないようです。何故少ないのか、それはお店のシステムになっているからです。いわゆる、席料のようなものです。しかし海外では、お通しはありません。代わりに、テーブル席のサービス料としてのチップが必要となります。

2014年1月22日(水)