梅の木を植えて、梅の実を栽培して、梅の実を収穫すると、達成感があります。
梅の木は、毎年豊作にはなりません。虫が付いたり、天候次第で、不作の年もあります。
梅の実をお酒につけたら、忘れる事にします。何年か経って、思い出して、梅酒を飲むと、その頃の思い出も蘇ってきます。
庭の梅が実をつけると、気持ちの上では、思わぬご褒美をいただけたような、得した気持ちになります。
この梅を使って、今年も梅酒造りをします。梅酒を造っても、飲んでいないのに、どうしてそんなに梅酒を作りたがるのか、奥さんが不思議に思っています。
確かにそうです。飲まなければ作る必要がないのではないかと言われても、その通りです。
しかし、『蒔かぬ種は生えぬ』というように、梅も酒に漬けておかなければ、梅酒は出来ません。
さらに、梅酒も長く置いておくと、立派な古酒になるのです。5年10年の古酒は、5年10年置いておかなければ古酒になりません。
梅のみを採取すると、その後水洗いをして、梅のへたを取ります。
この作業をしていると、2004年にりんりんが側に寄ってきて、梅の実を僕にもちょうだいと、おねだりしてた事を思い出します。
やってみれば、この作業も、根気のいる作業である事が分かります。
梅の実のへたを、そこらかしこに飛ばしていると、奥さんからクレームが出るので、新聞紙をちゃんと敷いて、へたが一カ所に集まるように、配慮もかかせません。
梅酒造りの作業は、一人ですると、孤独感にさいなまれます。やはり、みんなで梅酒造りした2012年の淡路研修の合間に作った、梅酒造りのほうが、賑やかでよかったです。
梅のみを一つずつ手に取ってみると、意外に傷や、シミなどの梅酒に使えない梅が見つかります。これも、機械でなく、自分の目で確かめて選別します。
水洗いをした後、一夜干しをして、水分をとると、いよいよ瓶詰めになります。
ここで一工夫です。青梅の上下を小さく切り落とします。こうすると、エキスが充分に出て、濃厚な梅酒になります。
今回は、ホワイトリカーの代わりに、ブランデーを使います。氷砂糖は、適量をいれて、後から調整します。
大きな広口瓶に、梅のみがいっぱい入りました。その上に氷砂糖を乗せて、上からブランデーを1.8L注ぎます。
広口瓶が大きかったので、1.8Lでは、広口瓶一杯になりませんでした。この後、ブランデーを買い足して、広口瓶一杯になるまで、補充するつもりです。
瓶のふたに、漬け込んだ今日の日付を入れて、しばらくは物置に置いておきます。どんな美味しい梅酒が出来るか、楽しみです。
2013年5月