私のつくった、いかなごの釘煮です。

私のつくった、解禁直後のいかなごの釘煮です。 イカナゴを求めて淡路島(4)

私のつくった、奥さんと一緒につくった、淡路島のいかなごの釘煮です。

私がつくる、いかなごの釘炊きつくりに取り掛かります。家の外でいかなごを炊くので、匂いは残りません。

わたしのつくるいかなごの釘炊きは、松葉博雄と奥さんの二人三脚です。わたしが火の番をします。奥さんは、いかなごを大鍋で水洗いをして不純物を流します。

水洗いをすると、アクのような泡が鍋の上に浮き出てきます。水洗いをしなければ、このアクが味を悪くします。

大鍋に醤油を半分程度入れます。使う砂糖はざらめの砂糖1kgです。

釘炊きで基本的に守ることは、一度入れたいかなごは、絶対に混ぜて動かさないことです。

醤油と砂糖の入った大鍋にガスの火を入れると、ゆっくりと醤油が煮え立ってきて、ざらめの砂糖を溶かしていきます。

水切りのざるに移したいかなごは、砂糖と醤油の沸騰を待ちます。ガスの火は強火で、砂糖がぶくぶくと泡立ってきた頃、まず、三分の一程度のいかなごを鍋に入れます。

いかなごが入ると、泡立った砂糖汁は、また泡が消えて沈静化します。そこへ千切りにした生姜を入れます。

私のつくるいかなごの釘炊きは、この作業の繰り返しです。泡だったら、またいかなごを入れ、その上に生姜をばらまきます。

今日の日和はポカポカ陽気で、これまでの寒厳の冬がどこかへ行ったように、春の陽気です。こんな時には、ポカポカ陽気に当たって、外で陽を浴びて昼寝したいくらいです。

ポカポカ陽気に煽られて、私のつくる、いかなごの釘炊きはポコポコ泡を立てて進みます。

砂糖醤油が鍋から吹きこぼれないように見張るのは、松葉博雄の役目です。

3回に分けて入れたいかなごは、この後水分が蒸発して、濃い砂糖醤油になっていくのを待ちます。周りには、釘炊きの匂いが漂って、多分、ご近所の離れた家にまで匂いが風で運ばれ、届いているはずです。

煮詰まってきました。ここから水気がどんどん減ってくると、今まで隠れていたいかなごは少しずつその姿を現してきます。

箸で裏返したいところですが、ここは我慢、絶対に混ぜてはいけません。鍋の火当たりを均一にするために、大鍋の取っ手を持って、時計の回る方向に沿って時々回していきます。

私のつくるいかなごは、かくして、このような努力の結果、難しいと言われている、サイズの小さい段階でのいかなごの釘炊きが出来上がりました。

私のつくったいかなごの釘炊きは、子ども達にも分けます。ドイツにいる娘にも送ってあげます。この飴色の輝きは素晴らしい出来映えで、今すぐにでも、炊きたてご飯と一緒に、私のつくったいかなごの釘炊きを食べたくなりました。

2013年2月28日(木)