いかなごの釘炊きを食べたいな。

いかなごの釘炊きを食べたくても、売っていません。それなら自分で作りましょうか。イカナゴを求めて淡路島(3)

いかなごの釘炊きは、砂糖と醤油と生姜を味付けに使います。使う分量は、いかなごのサイズによって違ってきます。

やはり、神戸の春を告げる食べ物はいかなごです。いかなごの釘炊きを買いたかったのに、渡舟食堂ではまだ作られていませんでした。そうなると、自力で作ることになり、その前にいかなごの仕入れを何とかしなければなりません。そこで思いついたのは、いつもの松本商店に行くことでした。

ここでは2012年5月に、社員の皆さんのお土産に旬のたまねぎを購入したことがあります。

松本商店には、いかなごがありました。あるのにはあったのですが、残りはあと1kg入りの袋が1袋だけです。何とかもうちょっと欲しいとお願いすると、それはそれで馴染み客なので、冷蔵庫からあと500g入りのビニール袋を1つ取り出してくれました。

丁度土地のおばちゃんが、これから釘炊きをするというので、味付けの方法を尋ねると、その人はこれから3kgを炊きます。

いかなご3kgに対して、白糖2kg、醤油1Lです。それなら、うちではその半分の1.5kgなので、砂糖も醤油も、今聞いたおばちゃんの半分の量で良いわけです。

ついでのことに、社員の皆さんへのお土産として、四国産の蜜柑を1ケース買いました。もう蜜柑も終わりの頃で、あまり味に期待はしていませんでしたが、サンプルを食べてみると、これがとても結構な味で、これなら社員の皆さんも喜んでくれそうです。

松本商店は、花の扱いも多く、店頭には沢山の生花が売られています。これも春と言えばスィートピーです。

スィートピーといえば、松田聖子の『赤いスィートピー』ですが、スィートピーの花言葉は「門出・思い出・別離」で、あまり前向きな言葉ではありません。

いかなごは、ふるせの子です。松本商店では、いかなごとふるせの両方を売っていました。いかなごは、生のままだと1kgが980円で、神戸より随分安い値段です。

15年くらい前の昔の値段は、1kgは500円でした。乱獲なのか、豊漁不漁のサイクルのせいなのか、今年は1000円近くにもなっています。

松本商店でいつも買うのは白菜の浅漬けですが、今日の白菜漬は、値段はいつもの1袋100円でしたが、もう売れ残りに近く、鮮度が悪かったので、買うのはやめました。

淡路産の新物のいかなごが売り場に並んでいます。いかなごは、食べると精力が強いので、体調が良くないときには控える様に言われていますが、今の体調は悪くないので食べても大丈夫です。

松本商店は、スーパーではない、昔ながらの八百屋さんです。それが、スーパーに負けないほど地元のお客さんが、次から次へと買い物に来ています。

滑り込みセーフで、やっと手に入れた、まだ育ちが幼い、小さめのいかなごを、これから急いで大磯に持ち帰り、いかなご炊きに取り掛かります。

いかなごの釘炊きは、家の中ですると、焼肉と同じように匂いが籠もって、なかなか匂いが抜けません。なので家の外でした方がいいのです。

ちらほら咲きの庭の梅の花を見ながら、これからいかなごの釘炊きに取り掛かります。用意するのはテーブルコンロと大鍋です。さて、うまくいくかどうかお楽しみです。

2013年2月28日(木)