食べてみました:これを食べると、明日は大地震、と苦い経験があります。

食べてみました:四国から届いた、猪肉で、ボタン鍋を作り、食べてみました。

食べてみました:しっかり煮込んだ猪肉を、味噌味を使って、ボタン鍋に仕上げ、食べてみました。豆腐が無くて、少し物足りないボタン鍋を食べてみました。

猪肉が四国から届きました。猪肉は白い部分が脂肪で、赤いのが肉です。これを大きなお皿に綺麗に輪のように並べていると、ボタンの花が咲いた様に見える事から、猪肉の鍋をボタン鍋と言います。

頂いた猪肉は見事に赤身と白身に分かれ、これを大皿に盛りつければ、ボタンの花のように見えるのですが、松葉博雄は、そんな悠長な事をしておられません。

頂いた猪鍋は、薄くスライスされて、発泡スチロールの四角い皿に丁寧に積み重ねられ、それが一旦冷凍されて、冷凍食品としてクール宅急便で送られてきています。

2012年は、猪肉は、これがシーズンの始まりです。別の鍋で出汁と一緒に熱湯を沸かせて、煮え立ったら鉄鍋に移して、これからボタン鍋を始めます。

テーブルの上で焼きながら食べられるように、簡易コンロを使います。熱湯に、まず最初に味噌を溶かします。味噌も、辛そうな味噌と、やや甘そうな味噌の、2つの種類を合わせて味噌味を作ります。

このとき、甘みは、みりんを使います。少し蜂蜜も溶かして、甘さをマイルドにします。更に、清酒を使って味付けをします。すき焼きと違うのは、砂糖を使わないことです。

具材に使うのは、板こんにゃくと糸こんにゃくの二つのこんにゃくです。なるべく時間のかかる野菜から先に入れて、煮込んでいきます。

時間のかかる野菜とは、大根、にんじんと、ネギの茎の部分、白菜の根の部分です。白菜の葉の部分は、すぐに煮えるので、後回しです。

猪鍋を煮込みながら思い出すのは、阪神淡路大震災の起きる前の日、すなわち1995年1月16日の事です。この頃は、成人の日が1月15日で、16日と連休になっていました。

3人の子ども達は、学校の寮に入って寄宿舎生活をしていましたが、連休を利用して神戸に帰ってきたので、丹波篠山にドライブに行き、篠山で家族5人揃って猪鍋を頂きました。

あのとき、猪鍋を食べた翌日に、阪神淡路大震災が起きたと、今でも猪鍋を作ると、翌日に大震災が起きるのではないかと、トラウマに思ってしまいます。

松葉博雄と奥さんの二人だけの食事ですが、あと5~6人集まっても大丈夫なくらい、沢山のボタン鍋ができました。

ボタン鍋は、出来るだけ猪肉を長く炊き込んだ方が、猪肉が柔らかくなります。いのししの肉の匂いを消すために、山椒を使います。

今日の、あったらいいなぁ、なくて困るなぁと思うのは、お豆腐です。お豆腐があったら良いのですが、お豆腐がなくて困ります。一応炊きあがったので、奥さんを呼んで、味付け完了を知らせます。

卵を溶いて、卵に付けながら、猪肉を頂きます。ほどほどに食べておいて、一晩寝かした方が、明日の方が猪肉はさらに美味しくなります。

2012年12月18日(火)