淡路市岩屋の荒れ地 耕作放棄地 刈っても刈っても、伸びてくる雑草地を 花と緑の街づくりに
淡路市岩屋の家庭菜園 刈っても刈っても、伸びてくる夏草の草刈り イノシシに食べられ球根が全滅 とても残念です
イノシシに球根を食べられた!孤軍奮闘の開墾記
夏の終わり、ふと家の裏を見下ろすと――
あんなに手をかけた棚田が、
すっかり夏草に覆われていました。
もともと耕作放棄地だったその棚田を、
私は「花と緑の街」にしようと購入し、
ユリやフリージア、水仙を植え、
畑には夏野菜を実らせてきました。
岩屋の傾斜地は、車も入れない細道
荒れ地は、イノシシの棲家になり
夜、人が暗い、狭い、坂道を歩くのも危険な荒れ地でした。
ところが現実はそう甘くありません。
一度、重機を使って草刈りをしたものの
梅雨のころから、夏草がどんどん伸びてきて
広い斜面に生い茂る雑草、急斜面の棚田
夜な夜な出没するイノシシ、
そして何より、一人では
草刈りは手に負えない作業量。
再び、工務店に依頼し、
重機での草刈りを決行してもらいました。
重機の音が響く中、長年の雑草がなぎ倒され、
荒れ果てた棚田が少しずつ
息を吹き返していく様子には、
まるでリハビリを受ける
土地のような生命の鼓動を感じました。
イノシシに食べられた球根たち
一番のショックは、
春にあんなに見事に咲いたフリージアとユリ。
イノシシに掘り返され、
球根はすべて食べられてしまいました。
「来年もきっと咲いてくれる」
と信じていた花たちが全滅――
自然の厳しさを痛感する瞬間です。
(過去ブログ:「淡路市岩屋 フリージアが綺麗に咲いた!」)
生命力あふれるツタと、成長するバナナ
今回の整地で驚いたのは、ツタの生命力。
「目があるのか?」と思うほど、
どんどん伸びて木に絡みつき、
やがて木を覆い、枯らしてしまう。
自然の勢いには舌を巻きます。
そんな中、棚田のバナナが成長し、
大きな葉を広げて来ています。
どんな環境でもしっかり根を張る姿に、
こちらが励まされます。
柑橘たちの果樹園へ
果樹たちは、幸いにも順調です。
レモン、みかん、金柑、柚子、ぽんかん、デコポン――
柑橘の香りが風に乗って届くのももうすぐ。
果樹の良いところは、
イノシシが届かない高さに実をつけること。
「高いところを目指せば、被害も減る」
そんな自然の知恵を学んだ気がします。
そして“勝手に生える”カボチャ
不思議なことに、
我が家の畑には毎年カボチャが勝手に育ちます。
地面近くの実はイノシシにやられましたが、
支柱を伝って登ったカボチャだけは無事!
どうやら空中栽培が一番安全なようです。
花と緑の街づくりは、人のためならず
花や緑を育てることは、
結局「自分のため」だけでなく、
周囲の人たちの心を整える営みでもあります。
岩屋の街に、ささやかですが、
花を咲かせたいのです。
孤軍奮闘の棚田再生は、まだ道半ば。
でも、雑草を刈った後のあの清々しさ。
それだけで、また一歩進める気がします。
次は何を植えようか――
イノシシに負けない、強い植物を探しながら、
この土地ともう少し付き合ってみようと思います。