秋の味覚 広島県三原市の柿 渋抜きが不要でそのまま食べられる筆柿
投稿No:10052
秋の味覚 広島県三原市の柿が届きました 渋抜きが不要でそのまま食べられる筆柿
今年も秋の訪れを感じさせる
贈り物が自宅に届きました。
私の奥さんは、美味しいものを
紹介し合う親しいお友達がいます。
美味しいものを送ると、
また別の美味しいものを送ってくれるお友達です。
今回は、三原市の細井鮮魚店の細井さんから
三原市の柿が届きました。
広島県三原市の新鮮な柿です。
柿といえば、秋を代表する果物の一つです。
三原市は柿の産地として知られていて、
その中でも「筆柿」が特に有名です。
筆柿は他の柿とは違い、
筆のような細長い形をしているのが特徴です。
筆柿は普通の柿に比べてサイズが小ぶりですが、
甘さと風味は抜群です。
渋抜きが不要でそのまま食べられるため、
手軽に楽しむことができ、
ひとつひとつの果実がぎゅっと
甘みを詰め込んでいるような印象です。
なぜ、広島の三原市で
柿が有名なのでしょうか?
三原市が柿で有名な理由の一つは、
その気候条件です。
瀬戸内海に面した三原市は、温暖で雨が少なく、
日照時間が長い地域です。
これにより、柿の果実が
しっかりと太陽の恵みを受け、
甘みが増していきます。
さらに、三原市は
肥沃な土壌も持ち合わせていて、
果物がよく育つ条件が揃っています。
栄養豊かな土地で育った柿は、
風味豊かで美味しいものが
多いのだそうです。
三原のこの筆柿は
渋抜きをしなくても甘く、
熟したものはとても柔らかくて
ジューシーでおいしいですが、
一般的な柿には渋柿と甘柿があり、
渋柿は渋抜きをしないと食べられません。
淡路景観園芸学校の講義で
甘柿と渋柿について
詳しく学んだのを思い出しました。
柿には、およそ1000を超す
在来種があります。
大別すれば、甘いか、渋いかに大別されます。
歴史的には、甘柿は
日本のみ生まれ、発達してきたのです。
甘柿と渋柿の違いは、
主に渋み成分の有無にあります。
カキは果実着色期に
収穫した果実に渋みがあるかないかで、
渋ガキと甘ガキに大別できます。
柿は、含まれている
タンニン(渋み成分)の状態によって、
甘く感じるか、渋く感じるかが決まるのです。
タンニンが唾液に溶けると、渋味を感じます。
その原因であるタンニンを不溶液化させると
柿の渋みは無くなります。
渋柿の脱渋方法はいくつかありますが
淡路景観園芸学校の実習では、
アルコール脱渋法を行いました。
渋柿のヘタに、紙にアルコールをしませて、
ヘタにもアルコールをかけて、
新聞紙に包み、その上からビニール袋に包んで
空気を抜いて、密封します。
これで、3日程20℃以上の場所に置いておきます。
この温度は大切です。
アルコール脱渋法の利点は、
風味が最も優れていることです。
実際に、タンニンを抜いて
甘くした渋柿をみんなで試食しました。
丁寧に皮を剥いて、
カットした柿をいただいてみました。
食べてみると、本当に甘い柿でした。
(過去ブログ:甘柿渋柿 淡路景観園芸学校 受講記(56))
この実習での経験を活かして
実際に、自宅でも
渋柿を甘柿にしたことがあります。
使ったアルコールは「琉球泡盛 萬座」です。
43度の泡盛です。
渋柿のヘタに、アルコールをしませ
新聞紙に包み、その上からビニール袋に包み
空気を抜いて、密封します。
その後3日程20℃以上の場所に
置いておきました。
数日後、食べてみると
とても美味しくて
とても甘い柿に変身していました。
これなら、安い渋柿を買って来て、
甘柿にできます。
おススメの方法なので、ぜひ
試してみて欲しいです。
(過去ブログ:沖縄の泡盛43度を使って渋柿を甘柿にする)
秋の深まりを感じながら
季節の味覚を楽しんでいこうと思います。
これからも日本の豊かな四季を
感じながら過ごしていきたいです。
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