自然に戻る 使われなくなった港 砂地が広がる大磯港 賑わった港の残像
投稿No:9999
自然に戻る 使われなくなった施設は埋没していく 砂地が広がる大磯港 賑わった港の残像 砂地が広がる大磯港 干潟が生まれ 魚が減って 一部は干潟になりつつあります
最近の大磯港の様子は
波は穏やかで、カモメが遊びに来ています。
淡路島の大磯港は、かつて
須磨港と淡路島の大磯を結ぶ重要な
交通の拠点として栄えました。
明石海峡大橋 開通後は
しかし、現在ではその面影が薄れ、
広がる砂地が目に付くような
景観となっています。
大磯港は段々と川から運ばれる砂がたまり、
浜辺が広がってきているのです。
大磯港は、
淡路フェリーボートの港でした。
神戸と淡路島を結ぶ航路の要所として、
多くの人々や物資が行き交う港でした。
須磨港と大磯港を結ぶ淡路フェリーボートが
発着する大磯港は、
神戸から淡路島への玄関口でした。
何しろ24時間灯りが消えなくて、
一日中フェリーボートは
入港・出港を繰り返していました。
地元の漁業や交易の中心地でもあり、
多くの漁船や商船が賑わいを見せていて、
地域経済にも大きく寄与していました。
明石海峡大橋が出来てから、
フェリーボートは廃業してからは
港の浚渫はされていません。
現在の大磯港は、
かつての活気を失い、
広大な砂地が広がる場所となっています。
大磯港にフェリーボートが発着しなくなってから、
大磯港はすっかり静かな漁港になりました。
なぜこんなにも
砂が溜まってしまったのでしょうか。
砂が溜まってきた理由とは、
川を伝って山から流れ込む土砂で、
大磯港は段々と砂がたまり、
浜辺が広がってきているからです。
楠本川から運ばれて来る砂が
どんどん堆積しています。
以前は深かった水深も、
砂浜になってしまいました。
遊ぶには都合の良い、
遠浅の海岸に戻ってきています。
もともと、大磯は
長い砂浜でした。
フェリーボートが廃止され、
大磯港の浚渫がされなくなると、
港はまた自然のビーチに戻り、
昔の大磯が復活しそうです。
かつての自然が戻ると、
魚が増えてきて良き釣り場になってきたのですが、
魚が増えると、その天敵も増えます。
カモメが遊びに来ているかと思いきや、
どうやらご飯を探しているようです。
カモメ雑食性で何でも食べますが、
主食は海面にいる小さな魚やカニなどの甲殻類です。
何かいないか、ゆっくり歩きながら
探しているようです。
以前、この大磯港で、
アオサギとウミウが魚の狩場に
しているのを見かけました。
ウミウは、水中に潜って
魚を捕獲するので、
定住していた魚はどんどん減ってきています。
代わりに、回遊魚が港の中まで回遊して来ています。
アオサギはジーと魚を狙っていて、
魚が寄ってくると一瞬のうちに捕獲しています。
天敵がいない、平和な漁港は
好漁場になってしまいました。
まさに、アオサギとウミウの楽園です。
(過去ブログ:淡路市大磯港 アオサギと海鵜の小魚の狩場に)
このような自然の営みを
観察することができる大磯港は、
訪れる人々にとっても
心癒される場所となっているようです。
かつての賑やかな港としての歴史を持ちながら、
現在は自然と共存する
新たな姿を見せているのです。
これからも大磯港の
美しい自然環境を守り続けながら、
その変遷を見守りたいと思います。