【社長経営学】連載シリーズ32 阪神淡路大震災 のしかかる復興費 再度の改装工事
投稿No:9762
のしかかる復興費 再度の改装工事【社長経営学】シリーズ32
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のしかかる復興費
購入した直後に、店舗の改装工事中に震災が起きたので、
グランドオープン前にこれまでの店舗と併せて、
もう一度改装工事をやり直ししました。
店舗面積が広がると、工事費も増大しました。
崩れた高層階の撤去費用は
神戸市が負担してくれましたが、
建物の復興負担金は各区分所有者の
所有面積に応じての負担となりました。
我が社には、およそ3千万円の
負担請求がありました。
震災の影響で店舗の床は
波を打ったようにデコボコになっていました。
歯科と耳鼻咽喉科の医院が撤退した店舗は
これまでの店舗と一つになるように
ブロックで仕切られた壁を取り壊し
広い部屋が出来たのですが
床に段差があったので、コンクリート工事をして
床を水平にする工事をしました。
床を水平に調整するために
ミキサー車を店舗の下の道路に止めて、
コンクリートを3階まで動力ポンプを使って押し上げ、
窓からパイプを入れてコンクリートを
床に流し込むと言う、平時ではできない
荒っぽい工事をして、床を平らにしました。
再度の改装工事
酸素を多く通すバードレンズと
使い捨てレンズの普及がすすみ、
これまでになかった新しい需要が生まれ、
顧客が増えてきました。
そこで震災から2年後の1997年、
眼科とコンタクトの部屋を、
受付、待合、取り扱い説明、精算、屈折検査、
診察などの機能に沿った部屋にするため、
3千万円かけて、再度の改装工事をしました。
改装工事をお願いしたのは、
神戸そごう意匠部です。
新装オープン後は、
一層の賑わいがありました。
機能別の部屋を増やすと、
各部屋での待ち時間が増えて、
全体の終了時間が長くなるという
予想外の結果になりました。
待ち時間を減らすには、
さらに人手が必要になりました。