洲本市五色町にある窯元 樂久登窯 淡路島の粘土を使用し 気の向くままに作品を制作
投稿No:9715
五色町にある窯元 樂久登窯 淡路島の土を使用し 気の向くままに作品を制作
洲本市五色町を
ドライブしていると、
「樂久登窯」と書かれた看板が見えてきました。
まわりには何もない、田舎道です。
登り窯とは、珍しいです。
最近ではほとんど見掛けません。
気になったので、さっそく、寄ってみることにしました。
車を停めて、見てまわりました。
どうやら、作業場の他に、
ギャラリーとカフェもここで営業しているようです。
古民家を改装した、お店です。
作業所の周りには、
焼き物で使う道具たちが
たくさん置かれています。
大量のバケツが外に置いてありました。
土が入っているのでしょうか。
他にも、周りを見てみると、
作った器が、外で干されていました。
小さい器から、大きな鍋、壺まで
様々な焼き物を作っているようです。
肝心の登り窯は
どこにあるのか探してみました。
すると石の切れ端や、レンガを
積み重ねて作られている釜を見つけました。
登り窯らしいものを見つけました。
思っていたよりも、小さい窯です。
登窯は、陶磁器を焼く窯の一種です。
山の傾斜に沿って階段状に焼成室を
数室から十数室連続して築き、
下方から上方へ順番に焼き上げます。
斜面の地形を利用し、
重力による燃焼ガスの対流を利用して、
炉内の作品を、焼成時に一定に高温に
保てるよう工夫された窯なのです。
周囲を見てまわったので、
何か、良いものがあれば買おうかと
ギャラリーに行ってみることにしました。
鍋や器が並べられています。
店主の陶芸家の西村さんがいたので、話を聞いてみました。
ここは、築約100年の古民家を改装して
ギャラリーとカフェをオープンしたそうです。
作品は、淡路島で採れた、
鉱物や土を中心に使用しているそうです。
焼き物は土で決まります。
淡路島の良い土を、この窯元は持っているようです。
この樂久登窯の
陶芸家の西村さんは、
気が向いた時に、気の向くままに
作品を作っているそうで、
要望やオーダーがあっても、
その気にならなければ、
制作はしないと言っていました。
しかし作品は人気で、西村さんの陶器を求め、
はるばる来る人も少なくないそうです。
持ちやすい、重ねやすい、口あたりがいいなど、
食器のもつ当たり前の役割を重視していると言います。
あわびウェア
淡路島で,陶器と言えば、民平焼があります。
その民平焼に似せて、制作しているのは
あわびウエアで、以前に訪れました。
あわびウェアでは、土は、
佐賀県と、愛知県の土を
混ぜて使われているそうです。
陶器に使える淡路島の土は、
少なくなってきているそうです。
樂久登窯では、淡路島だけの粘土をつかっています。
せっかくなので、
カフェでコーヒーでも飲んで
ひと休みしていこうと思いましたが、残念ながら
今日はカフェはオープンしていませんでした。
このカフェは、週に何回かしか
営業していないそうです。
そこで、この陶芸家の西村さんのお姉さんが
この近くでカフェをやっているので、
そちらに行ってみてはどうですか、と
提案していただきました。
それでは是非、
そちらに行ってみることにします。