淡路市大町上 珉平焼きのようで 珉平焼きでない あわびウェア 

投稿No:9565

淡路島 珉平焼きのようで 珉平焼きでない 珉平焼 淡路島の美しい自然を連想させる器 あわびウェア 地元淡路島の陶芸家の窯元へ行って来ました。

「珉平焼」(みんぺいやき)は、

 
江戸後期の文政年間(1818~30)に、
 
淡路島の南端、
 
伊賀野村(現在の南あわじ市)で、
 
賀集珉平(かしゅう みんぺい)
 
によって始められた焼き物で、
 
地名をとって「伊賀焼」とか
 
「淡路焼」などとも呼ばれ、
 
広く名声を博しました。

淡路の美しさと書いてあわび(淡美)

みんぺい焼きとよく似た陶器が淡路にあります。

インターネットで見つけました。

トルコブルーの器など、

淡路島の美しい自然を連想させる

美しい色の器を制作している窯元が

淡路島にあると知り、

奥さんと一緒に行って来ました。

工房は、築100年以上になる

昔の木造の診療所を改装して

使用しているので趣きがあります。

工房の隣には、お店が併設されています。

昔懐かしい病院跡です。

店主の陶芸家 岡本純一さんは、

兵庫県淡路島の生まれです。

東京の大学で美術を学ぶ中で、

民藝論というものに出会います。

民藝品とは職人が作った暮らしのための道具です。

民藝論は、民藝品には、美術品に負けない

美しさがあるとする考え方です。

そして、民藝品は、

昔の生活と捉えられがちですが、

技術を持った職人が作った生活道具は、

現代においても、民藝品なのです。

岡本さんは、工業化による大量生産の時代に、

このような職人が作った、

100年先も使われるような、

生活の道具を大切にしたいと考えました。

そして、ご自身の手で、

現代の民藝品を作り出そうと

活動を始められました。

(参考:キナリノ

そのスタイルは、

陶芸家 岡本さんのふるさと淡路島の

珉平焼のスタイルに学びながら、

制作しているそうです。

珉平焼みんぺいやきとは、

淡路島の焼物として昔から有名な焼物です。

全国的にも著名な焼物で、

現在の兵庫県南淡伊賀野において

賀集珉平みんぺいが、江戸後期文政年間(1818-30)に

開窯した陶器窯です。

珉平は、現在の淡路島の洲本市において

良質の白土を用いて、作陶に取り組みました。

その作品は高く評価され、

藩の御用を務めることとなりました。

天保13年,徳島藩の窯が築かれた際、

珉平はその経営にあたることになりました。

この官窯と 珉平の個人窯であった本窯で

品格のある陶磁器が数々焼かれ,

海外にも輸出されて名声を上げました。

私も、骨董屋巡りの際は、珉平焼に出会うと、

やはり、その魅力に惹きつけられます。

(過去ブログ 古伊万里の皿が入りました、珉平焼きもあります。

ですが、珉平が没した後は、

長男が継いだものの、

振るわず衰退していきました。

今でも、淡路島で珉平は、

島が生んだ芸術家としてとても有名で、

現在、洲本市立淡路文化資料館には、

珉平焼の関連資料が多数展示されています。

こちらの作品は、そんな珉平焼を感じさせる

作風となっています。 

あわびウェアでは、土は、

佐賀県と、愛知県の土を

混ぜて使われているそうです。

陶器に使える淡路島の土は、

少なくなってきているそうです。

みんぺい焼きを連想するような器です。

でも、継承していないので

みんぺい焼きとは言えません。

陶器は、使用する土により、

焼き上がった時の雰囲気が異なり、

使用する用途も変わります。

私は、食器がとても好きなので、

ほしい食器を探す時は、

色や手触り、透光性、耐熱性を考え、

使いたい用途に合わせて選ぶようにしています。

薄い小皿がたくさんありました。

毎日の食卓に欠かせない食器、

子供や孫の世代にもずっと使ってもらえる器を

目指しているそうです。

お値段は、少々お高めですが、

お皿の形は、かわいらしく、

それでいてシンプル、飽きのこない形です。

どんな食事にも使いやすそうです。

どれも、値段は高いので、

この値段なら、

本物の民平焼きの値段に劣りません。

こちらの工房のお皿は、

東京をはじめ、

様々なイベントによく出店しています。

とても人気なようで、私が行った時も、

お客さんがひっきりなしに訪れていました。

作品には、珉平焼の特性が、

本当に良く生かされています。

珉平焼は、全国にファンがとても多いです。

その心を引き継いでいるからこそ、

あわびウェアの器は、

これだけ人を集めるのだと思います。

地元淡路島で、

このように、伝統を引き継いだ

陶芸家が育っていることは、

大変うれしいことです。

最近では、このように良いものを

インターネットで、簡単に、

検索することができるようになりました。

インターネットの力は本当に、凄いと思います。

しばらく店内を見て回っていると、

かわいらしい蕎麦猪口をみつけました。

お土産に、蕎麦猪口を二色、二組、購入しました。

かわいらしい色合いです。

淡路の空と海、そして、

まぶしい太陽や草花を想像する色合いです。

この夏、この蕎麦猪口で、

お蕎麦をいただくのが楽しみです。

あわびウェアの取り扱いについて、

商品にはすべて目止め処理をしていますが、

完全に防げるものではありません。

特に使い始めは、色の濃いものや

匂いの強いお料理での

ご使用はお控えください、と

取り扱い説明書に書いてありました。

食洗器は利用できますが、

耐熱皿以外の食器は電子レンジでは

使用できないそうです。

においが気になるときは、重曹水に浸けると

多少軽減するので良いそうです。

食器が好きな方は

ぜひ、足を運んでみて下さい。

あわびウェア

〒656-2155

兵庫県淡路市大町上507-1

0799-70-6719

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