月桃の香り 健康願う 沖縄では旧暦12月8日の 伝統行事「ムーチー(鬼餅)」
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月桃の香り 健康願う 沖縄、きょう「ムーチー」
10日は健康祈願で餅を食べる旧暦12月8日の
伝統行事「ムーチー(鬼餅)」。
那覇市牧志の餅店「もちのやまや」では9、10の両日で
約2千個のムーチーを販売する。
同店では白と黒糖と紅いイモ3種類を扱っている。
9日は一人40個の個数制限を設けて午前8時15分から販売。
午前10時までに多くの人がムーチーを求めて同店を訪れた。
やまやの兼島久子さん(70)は「明日が(ムーチー)当日で、
こんなに来ると思わなかった。
連休に入ってからムーチーの数が足りない」と驚いた様子だった。
創業約60年の同店は、昨年から当日の電話注文を始めた。
注文は年末で締め切ったが、
10日は一人20個まで個数を制限し販売する。(吉原玖美子)
(以上琉球新報から転載)
月桃と言えば、ムーチーです。
月桃は、熊笹よりも、もっと大きくした、
笹に似た葉をしています。
この月桃を使ってお餅をくるんだり、お魚を巻いたりします。
月桃と言えば、ムーチーです。
作り方は、餅粉1kg、砂糖300g、水760~800cc、
月桃の葉35枚(幅の広い方が良い)、結び紐35本、
①月桃の葉は綺麗に洗って水気を拭いておく
②もち粉、砂糖をボールに入れ、
水を加え、耳たぶの柔らかさにこねる
③2つのネタを月桃の葉の裏側に
1枚あたり50~60gずつ、小判型にして包む
④蒸し器に並べ、30~40分蒸したら出来上がり。
月桃の効果
葉:抗菌作用を生かして食材を包む、お茶として飲用する、
粉にしてお菓子やパンに混ぜる、
蒸留してして化粧品や防虫・消臭スプレーなどにも使われます。
花:5~7月に白い花が房のように咲きます。
月光に照らされた白い花が桃のようだという説があります。
実:秋に丸い2cmくらいのオレンジ色の実がなります。
乾燥させ、茶色くなったものを煎じてお茶にする、
胃腸の調子を整え、冷えを原因とする
諸症状に良いと言われています。
茎:成長した物で2m以上にもなます。
繊維が強いので、以前はサトウキビを
結束するものにも使われていました。
葉と同様に蒸留して、防虫・消臭スプレーや、
化粧水の原料になります。
根:肥満防止効果や、
抗菌作用など、様々な成分が含まれ、
医薬品原料などとして活用されています。
土にしっかりと根が張るので、土砂の流失防止や、
防風林代わりに畑の周りなどに植えられます。
月桃の活用方法
- 月桃茶
- 月桃染め
- 月桃の料理
- 月桃ロープ
- 月桃蒸留水
- 虫除け&消臭スプレー
- アロマ効果
- 根っこの力
淡路市の温室で育てる月桃
5月から7月くらいにかけて、
ゲットウの株からは、花が咲き始めます。
葡萄状に房になった花はとても美しく、気品があります。
沖縄のホテル「ルネッサンスリゾートオキナワ」で、
月桃の湯に入った事があります。
露店風呂の浴槽いっぱいに月桃の葉が浮かんでいました。