淡路市の良好な緑の景観をパソナが壊している  淡路景観園芸学校 林まゆみ先生 

投稿No:9212

兵庫県立淡路島公園 淡路景観園芸学校が活性化支援 パソナに良好な緑の景観が壊されている、公園の景観をどうするの?どこの公園に行ってもこれほどひどい金儲け主義の公園は見たことがないことを話しました。淡路景観園芸学校 林まゆみ先生 受講記(61)マスターコース⑥県立公園

パソナと共存を模索する「淡路島公園楽しもう会」

兵庫県立淡路島公園は1985(昭和60)年4月に

オープンした兵庫県立公園で、

県民の税金が投入されてきた公園です。

兵庫県立淡路島公園管理運営協議会会長

(2006年より現在に至る)は、

兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科 

林まゆみ教授です。

パソナが参入するまでは、季節ごとの草花や花木が咲く、

静かで、県民がくつろげる公園でした。

兵庫県立淡路景観園芸学校は2000年より、

公園の管理運営計画の策定、

市民グループの立ち上げ、ソフト事業など、

さまざまな形で公園の活性化支援を行っていますが

最大の転換点のなったのは、

公共の県立公園に、民間の営利企業である

パソナが公園をレジャーランド化するために

公園管理に参入を阻止できなかったことです。

その背景には、強い政治力があったことを、

マスコミは報じていました。

パソナの何が問題なのか。週刊新潮報道のパソナ政治家饗宴記事(2020年6月25日号) 

明石海峡大橋を渡り淡路島に入ると

インターチェンジの中にサービスエリアがあります。

そこにハイウェイオアシスがあります。

▶淡路ハイウェイオアシス

淡路島公園を楽しむ会の事務局を訪問しました。

今日の淡路景観園芸学校の実習は

ハイウェイオアシスにある淡路島公園を楽しむ会の

事務局を訪問しました。

淡路島公園を楽しむ会には

淡路園芸学校の卒業生が中心になり会の運営を担っています。

今日は、淡路島公園を楽しむ会のインタープリターから

公園を案内していただきました。

普段はいる場所から違う場所から淡路島公園を見学しました。

ハイウェイオアシスのすぐ前には

人口の池があり、ポンプで水を上の段に送って

川が流れるように、岩づくりをしています。

今は冬の時期になったためポンプは止めています。

公園の中には、秋の七草のコーナーがありました。

秋の七草は、キキョウ、カワラナデシコ、

フジバカマ、オミナエシ、ハギ、クズ、ススキです。

万葉集の中で山上憶良が詠んだ歌が由来とされています。

淡路島公園で問題になっているのは竹藪です。

日本中、あるいは淡路島中里山が利用されなくなると

どこからか竹の地下茎が伸びてきて

瞬く間に山は茸に覆われてしまいます。

一度竹藪になると、竹を根絶するのはそうとうな資金をかけて

重機を使わなければ無理です。

淡路島公園について意見を出し合います。

公園を案内していただいた後、

会議室に入ってこれから淡路島公園について

意見を出し合います。

3つの班に分かれてKJ法のように

1.淡路島公園の良いところ

2.淡路島公園の良くないところ

3.淡路島公園でしてみたいこと

これらを付箋に色別に1.2.3の項目を書いて

同じような内容を寄せ合い

グループごとの意見をまとめました。

私は2班で、班の意見を活発に出し合いました。

淡路島公園全体の問題を考える

今日の淡路島公園の案内は秋の七草の場所が中心で

問題点は竹藪を説明してくださりましたが、

淡路島公園全体の問題を考えるには

パソナが占有して淡路島公園を有料のレジャーランドに

変えてしまっている現実を見ていません。

このことを司会の先生や

事務局の代表の方にお話をしました。

今日の見学者の中で初めて

淡路島公園を訪れた受講生は半数以上いました。

初めての人にはニジゲンノモリや、ゴジラの施設、

そして新しくできたドラゴンクエスト アイランド

大魔王ゾーマとはじまりの島の存在をしりません。

▶パソナは県立淡路島公園の子供の広場を壊して ゴジラの施設と同様に有料アニメパーク「ニジゲンノモリ」を建設 淡路島公園は誰のもの?

3つの班がそれぞれの意見の発表をしました。

私は淡路島公園に奥さんと散歩に来たり、

孫たちと公園で遊んだ経験が何度もあります。

これまで子供たちが楽しく遊んでいた施設は

ほとんどといっていいほど、パソナがネットフェンスで囲み、

有刺鉄線を張り、無料では施設に入れないようにしています。

これまで国内や国外で

いろいろな公園を訪れたことがあります。

どこの公園に行ってもこれほどひどい金儲け主義の公園は見たことがないことを話しました。

県立公園などで兵庫県の税金で維持されている公園です。

それが私立パソナ公園、

あるいはパソナレジャーランドに

変化していることに憤りを感じます。

本来景観を守るのが県立淡路景観学校の設立趣旨なのに

その機能を果たしているのか

不思議に思っていることを発表しました。

淡路景観園芸学校が 公園の景観を壊すパソナの活性化支援はおかしい

淡路島公園を議論する前にまずはパソナが

淡路島公園で広げている目に余る金儲け主義の実情を

見ることをお勧めしました。

もちろん淡路島公園のいいところもたくさんあります。

そのいいところの中にパソナは入りません。

皆さん驚くような顔で聞いていただきました。

 

 

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2021年12月19日(日)