日本郵船12隻のLNG燃料自動車専用船を連続建造 明石海峡を通過する大型船 シンガポール船籍のBW Group LNG船BW LESMES(レスメス) ガスタンカー

投稿No:9005

日本郵船12隻のLNG燃料自動車専用船を連続建造 明石海峡を通過する大型船 シンガポール船籍のBW Group LNG船BW LESMES(レスメス) ガスタンカーが通過 明石海峡大橋明石海峡を航行する船

日本郵船12隻のLNG燃料自動車専用船を連続建造

当社はLNG(液化天然ガス)を主燃料とする

自動車専用船の連続建造について、

株式会社新来島どっくおよび日本シップヤード株式会社と

6月上旬に覚書を締結しました。

建造予定隻数はそれぞれ6隻ずつの計12隻です。

2025年度から2028年度にかけて順次竣工する予定です。

今回の連続建造は、2050年までに

輸送単位当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を半減させる

当社の環境経営目標(注1)達成に向けた、自動車専用船隊入れ替えの一環です。

建造される12隻は、LNG燃料化と燃費良化のための船型改良により、

従来の重油焚き船に比べ、

輸送単位当たり約40%のCO2排出量削減が見込まれます。

出典 日本郵船HP

BW GroupのLNG船(ガスタンカー)

明石海峡大橋を通過する船は、

平均すると一日700隻もの船が行き来しています。

目立つのは、大型船です。

大型船は、石油タンカーとLNG船です。

明石海峡を航行するBW LESMES

大型船が明石海峡大橋を通過するときは、

大阪湾海上交通センター明石海峡航路にアクセスすれば、

船名、総トン数などが表示されています。

今見えている大きな船は、

シンガポールのBW GroupのLNG船(ガスタンカー)です。

BW LESMES(レスメス)とは

故LNG貿易のパイオニアである

ルイス・レスメスにちなんで名付けられたこの船は、

韓国の造船所大宇造船海洋(DSME)で建造されました。

船舶は最大174,000立方メートルのLNGを輸送できる船です。

BW LNGには、2021年と2022年に、

韓国のヤードで同じ容量の3隻の追加LNG船が注文されています。

中国の滬東中華造船所で建設中の

2つのLNG新造船を所有しています。

出典 BW LNG takes delivery of BW Lesmes

BW Groupの所有船舶

プロダクトタンカー 173隻 LPGガス船90隻 LNGガス船30隻

ドライバルク14隻 VLCC27隻 合計364隻の保有運航会社です。

出典 offshore-energy

BW LESMES(レスメス)は液体天然ガス(LNG)を運ぶガスタンカーです。

BW GroupのLNG船は30隻ほどあるようですが、

今回私が見たBW LESMESは、

2021年2月に海上公試を終え、

2021年3月に韓国の造船所・大宇造船海洋(DSME)から

引き渡しが行われました。

BW GroupのLNG船の中で最も新しい船です。

総重量は115,338トン、全長は294mです。

BW GroupのLNG船には、それぞれ名前が付いていますが、

LESMESは2014年に亡くなった

LNG貿易のパイオニア、ルイス・レスメスにちなんで名付けられました。

BW Groupはシンガポールの海運大手で、M&Aを積極的に行うことで

グループの巨大化や基盤固めを図っています。

日本の港に寄港する際には、

日本船籍のタグボートに誘導されて航行する姿が見られることもあるそうです。

船体カラーは明るいペールグリーンで、とても目立ちます。

出典 BW Groupホームページ / Wikipedia

どこから来て 何処へ向かうのか?

LESMESの航路を調べてみると、

5月11日にオーストラリアのダンピア港を出発し、

5月21日に兵庫県姫路市の姫路港(飾磨地区)に到着、

翌22日に姫路港を出発し、

オーストラリアのウィズネル湾へ向かうようです。

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2021年5月22日(土)