兵庫県立淡路景観園芸学校の使命 まちづくりガーデナーのリーダー育成  花とみどりのまちづくり

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兵庫県立淡路景観園芸学校 本科コース2021年度の始まり 新しい学問分野 景観園芸学校の使命は まちづくりガーデナーのリーダー育成です。 淡路景観園芸学校 受講記㉛ 淡路景観園芸学校 受講記㉛ 

まちづくりガーデナー 本科コース ガイダンス 

兵庫県立淡路景観園芸学校の前期が始まりました。

コロナ禍のため、昨年度は4月からの前期を見送り、

10月からの後期から始まっています。

後期を先に受講して、

前期が始まると言った変則的な講義になりました。

4月の最初の講義では、

まちづくりガーデナーコース 本科コースの

ガイダンスから始まりました。

まちづくりガーデナー・本科コース」とは

花と緑のまちづくりボランティア活動のリーダーとして

活動することが期待される

「まちづくりガーデナー」を育成するコースです。

修了生を兵庫県知事が

「まちづくりガーデナー」として認定することになります。

兵庫県立淡路景観園芸学校 「まちづくりガーデナー」とは、

このコースでは、まちづくりガーデナーとして

実際に地域で活動していくために必要な

花と緑のまちづくりに関する基礎的な知識・技術から、

リーダーシップ、またコミュニティ形成、

環境教育まで含め幅広い内容を1年を通じて

専門的に学ぶのべ30日間

(前期4月から9月まで毎月3日で15日間、

後期10月から翌年3月まで毎月3日で15日間)のコースです。

前期では「花と緑のまちづくり」

の基本的な考え方や植物栽培・維持管理実習、

家庭にも応用できる緑地デザイン・施工実習のほか、

情報発信、ワークショップ入門まで、幅広い内容を学び、

後期は、里山や棚田の保全、環境教育、

農林業体験など幅広く地域の

自然環境に目を向ける内容となっています。

淡路景観園芸学校ホームページ

兵庫県立淡路景観園芸学校 教室の様子

コロナを予防するため、広い教室に、

十分距離を取って配置された机と椅子に座って講義を受けます。

扉は開いて、密室にならないように、

風通しを良くしています。

12月、1月、2月の教室は、とても寒く、

厚着をして、互い違いに席について、

講義の説明を受けました。

兵庫県立淡路景観園芸学校 新しい学問分野 景観園芸

景観園芸とは生活・造園・園芸・土木・建築、

そして産業という本来一体となって

生活空間を形成するための

さまざまな分野に互いの関連性を取り戻し、

まちづくりを経済性優性のものでない、

自然や風土を見つめ直し、

新しい社会における人々の豊な暮らしのあり方を

創造する文化的行為として位置づけようとする

新しい学問分野です。

 淡路景観園芸学校の使命

淡路景観園芸学校は「いきもの」に対する

人類共通の畏敬の念と愛情をもとに、

常に人と自然の密接な関係の媒体となってきた花と緑を中心にして、

地域独自の風土や文化の創造、自然環境の保全に資する

「景観園芸」を実践する学校です。

 ここでは、先達から受け継がれた知恵を学びながら、

新しい知恵を生み出し実践する教育研究の場として、

またそれらが人々に広まっていく出発点となることを目標として、

社会に資する指導者や情報を育みます。

 この学校の教員スタッフや卒業生には大きな使命があります。

それは、空間を形成するさまざまな営為に共通の基盤をもたらし、

われわれの子どもたちが受け継いでいくこの社会に、

花と緑をとおして本来の自然と共生する

生活環境や文化を育む景観を取り戻すことなのです。

そこが、われわれの教育が実学であり、

学習歴が重視されるゆえんです。

兵庫県立淡路景観園芸学校  本科コース 

淡路景観園芸学校の本科コースには、

4つの部門があります。

そして、その4つの部門の中にはそれぞれ2つずつ、

柱になるテーマがあります。

そのテーマに沿って、

座学と実技の両側面から学習を進めることになります。

兵庫県立淡路景観園芸学校 園芸文化・生活部門 

環境、特に植物と人の生理、心理、社会、

生活とのかかわりに関すること。

(鑑賞園芸・園芸療法)

兵庫県立淡路景観園芸学校 ・景観植物資源部門 

景観を構成する諸要素や、

望ましい景観形成のための生き物にかかわる

技術に関すること。 

(造園樹木・ブランディングデザイン)

兵庫県立淡路景観園芸学校 ・景観デザイン部門

景観を構成する諸要素をデザイン・配置する技術に関すること。  

(ランドスケープエンジニアリング・ランドスケープデザイン)

兵庫県立淡路景観園芸学校 ・景観マネジメント部門

景観を構成する人と生活のかかわりや、

環境形成のあり方や制度に関すること。

(花と緑のまちづくり・ランドスケーププランニング)

各テーマはそれぞれ2人の講師が担当します。

そのサポートとして実技指導のインストラクターが配置され、

さらに、美術・美学、広域計画、都市計画、動物生態学、

心理学、日本庭園作庭など、関連する分野からの

非常勤講師で構成された教授陣が講義を行っています。

さっそく前期の講義が始まります

班ごとにディスカッションやオリエンテーションをおこなう意義

淡路景観園芸学校の生涯学習講座では、必ず班を構成します。

受講期間を通して、この班ごとにディスカッションをしたり、

出題された内容の発表をしたり、実技の指導を受けます。

第1回目の講義は、「景観園芸」とは?

というところから始まります。

講師は平田 富士男教授です。

昨年の受講でも講師をしてくださっていて、

お世話になっています。

・「景観園芸」とは?

・「まちづくりガーデナーコース」のめざすもの

・海外の事例:「マスターガーデナー」プログラムより

・「花と緑」づくりの手順

・先輩方の活動からわかること

・「まちづくりガーデナー」ってなんでしょうか?

さっそく班ごとに分かれてKJ法の始まりです

事例演習として、各人が、黄色い食べ物を、思いつくだけ

ポストイットに書いて、大きな模造紙に貼り付けいきます。

皆さん、黄色い食べ物を思いつくだけ書き出しました。

以外に、思いつかなくてかけない人、

どんどん、思いついて書いている人、

様々な、反応が出て来ました。

書き出したら、模造紙に類型化して、

同じものは一つのグループにして

周りを、マジックインキで囲います。

平田先生に、各班の黄色い食べ物を、口頭で伝え

先生は、それを、ホワイトボードに書き連ねていきました。

各班の、黄色い食べ物の数は、

多い班と、少ない班の差異が出ました。

同じものは、省いて、書き続けると、

思いも付かなかった、黄色い食べ物がありました。

まちづくりガーデナー の実践

「まちづくりガーデナー」として

活動することを前提にしたコースであるため、

実際の状況に対応する即戦力となり得るべく、

講義が進められます。

実際に活動する段になると、

当然多くの人との関わりが付随してきます。

その際に円滑にコミュニケーションを取ったり、

様々な意見を聞ける柔軟性を身に付ける必要があります。

班ごとに何かを行うということは、

一種のコミュニティを形成することであり、

この小さなコミュニティで如何に上手くコミュニケーションを

図れるか、それに慣れていくことも重要です。

まちづくりガーデナーの役目は、

調査から始まり、構想、計画、設計、

調達、施工、管理、運営へと続きます。

経営学で学んだ、新しいビジネスを立ち上げる時の手法に

似ていることに気が付きました。

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2021年4月7日(水)