沖縄 お盆の作法 仏壇の前で、あの世で使えるお札「うちかび」を焼いて、見送りしました

沖縄のお盆の作法 沖縄のお盆の送り火は、自宅の仏壇の前で、あの世で使えるお札「うちかび」を焼いて、食べ物も託して、さとうきびを杖に使って、またあの世にお見送りしました。第112回沖縄訪問(17)

沖縄のお盆の作法

【沖縄恩納村の4大行事は、

お正月・清明祭・ハーリー祭・旧盆のエイサー祭です。

お盆はウンケー・ナカヌヒ・ウークイと3日続きます 

金城家のお仏壇ではお餅が備えられ、

最後の供養がされます。

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皆さん、3本ずつ線香を持って、

線香を頭の上に置いて、お祈りをします。

その後、代表の方が線香を集めて、

仏壇に線香を置きます。

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鍋を持ってきて、鍋に水を張り、

これからお金をあの世に送るための準備をします。

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あの世に行ってもお金に不自由しないように、

「うちかび」という紙幣を真似た紙を焼くのです。

男の子2人は今日の疲れで、

ぐっすり寝てしまっています。

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仏壇に供えたものも、少し取り出して、

仏様と一緒にお送りします。

あの世に行って、

食べ物に困らないようにするためです。

お酒も入れましょう。

ご飯も入れましょう。

金城正浩さんは、孫たちがまだ幼いので、

こういう沖縄の風習が途絶えないように、

孫たちに

「おじいちゃん、おばあちゃんは

 あの世に帰って行くんだよ」

というような、分かりやすい言葉で、

今していることを説明しています。

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子どもたちも最前列で、

大人の作法をずっと見守っています。

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お部屋の中であの世で使えるお札を

焼くのですから、煙が出ます。

子どもたちは

「煙たくて目が痛い」と言っています。

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今は、印刷した紙を売っていますが、

昔は、厚紙に自分たちで型押しをして、

お金のようなお札を作ったそうです。

紙の紙幣が焼けると、

次は食べ物を入れていきます。

少量で、たくさんの品数になるようにします。

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仏壇の両脇に支えられた刷毛のようなものを取り出して、

これで子どもの病気のお祓いをします。

今何か病気があったら、

これでさすってもらうと、

病気が飛んでいくという言い伝えです。

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怪我をしたところや、

何かブツブツなどがあったら、

そこを撫でてもらいます。

松葉博雄は「養毛剤になりませんか?」と

金城正浩さんにお願いしてみましたが、

養毛剤にはならないそうです。

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さとうきびは、ご先祖様があの世に帰るための杖に使います。

天秤棒にして、

荷物を持っていくという意味もあるそうです。

家の境界の玄関のところに、

先程使った物をお供えして、

御神酒を皆さんで頂いて、

さようならをします。

ちょうど12時間近になってきました。

月をみれば、満月です。

あの月を目指して、

ご先祖様たちは旅立って行っているのでしょうか?

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松葉博雄が持って来た

カステラをお下がりに切って、

皆さんで頂きます。

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明日の朝用の食事の

お弁当まで用意してくれました。

折り詰めをもらって帰ります。

前兼久の集落をずっと

ホテルに向かって帰っていると、

登川喜永さんのお家に人がたくさんいるので、

つい立ち止まってみると、

登川喜永さんがいました。

ちょっと声を掛けてみます。

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登川喜永さんが「おいで」と言うので、

お家に入っていきます。

見かけない若い女性が2人いました。

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「どなたでしょうか?」とお聞きすると、

名古屋の方から遊びに来た人だそうです。

「ご親戚ですか?」と聞くと、

まったく違うそうです。

ここに来ているダイビングの

社長さんがお客さんを連れて来たということです。

ダイビングの社長さんも、

登川喜永さんとはあまり関係がないようです。

***

登川喜永さんの奥さんもすぐ側にいたので、

いつもお世話になっている話をしました。

長男さんもいました、

長男さんは、松葉博雄がいつも沖縄訪問の

ハガキを出していることをよくご存じでした。

ゆっくりとホテルに帰って、

ホテルに着いたのは、

12時を少しまわったころです。

今日も楽しい1日でした。

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2009年9月3日(木)

 

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