夏は予約がいっぱい 神河町「豊楽」の川床で 一日を大切に生きるとは何か?を考えながら 神河町②
投稿No:8746
夏は予約がいっぱい 一日を大切に生きるとは?何かを考えながら川床料理 をいただく
夏は予約がいっぱい 「豊楽(ほうらく)」で川床料理
自然に囲まれた環境で心を癒すこともリフレッシュには良いことです。
夏なら、涼しげな川の流れる傍で鮎などをいただくのは、心と食欲の両方を満たすことが出来そうです。
兵庫県は、北縁が日本海、南縁が瀬戸内海に接した地形で、淡路島も擁しています。
大阪方面を除き、県境の端に行けば自然に触れることができます。
全国で12位の面積(8,396 km²)の兵庫県は、県内と言えども淡路島から神河町へ行くにはちょっとした小旅行ほどの時間がかかりました。
奥さんを誘って、遠出のドライブでやって来た神河町の旅館「豊楽」へ。
2013年にテレビで紹介されてからとても人気が出ました。
もともとハイカーのための山の家として始まった「豊楽」は、部屋数が12室ほどのこじんまりした旅館です。
豊楽は砥峰高原の近くです。
砥峰高原は、秋になるとススキ野原になる自然豊かな高原です。
2004年9月の砥峰高原訪問記
2004年9月、そろそろ秋を感じはじめる頃、播但高速道路を走り市川南ランプから砥峰高原へ向いました。
途中、大河内町のダムを一周し、付近の谷あいにあるロッジで清流に養殖されているマスをいただきました。
自然の川を利用したヤマメ釣りを楽しむ人もいました。
砥峰高原までゆっくりと秋の訪れを感じながらススキ野原に到着。
10月の中旬にはススキ祭が予定され、その頃にはススキの穂で野原は埋め尽くされるようです。
2004年の回想はここまで
日々の出来事を記録に残すと、
2004年に一度、豊楽に来たことがあるねと奥さんに話しました。
すると「誰と?」と尋ねられ、驚きました。
あちらこちらを奥さんと一緒にドライブしていると、行った場所が多くて全部は覚えていないようです。
豊楽に着くと、なんとなく記憶が戻ったようでした。
車を運転していると道を覚えますが、添乗していると道を覚えません。
自分自身が主体でなければ記憶は残りません。
ブログを書けばさらに記憶に残ります。
写真の左奥に川床の入口が写っています。
川床は、ここから降りて橋を渡った川向いに造られています。
夏場は川魚のつかみどりなどもやっていて、子供たちにも人気です。
旅館「豊楽」 ようやく取れた予約
2004年に訪れた時、補修作業中で川床の利用ができませんでした。
じつに16年越しということになります。
テレビで紹介されて以降、夏の間はその人気からなかなか川床の予約が取れず、9月に入ってようやく予約が出来ました。
真横を流れる渓流からとても涼しい冷気が感じられて、ひととき暑さを忘れられます。
淡路島も海と山に囲まれて自然が豊かですし、
神戸もすぐ間近に迫る海と山に挟まれた稀有な都市だと思います。
そして、この豊かな緑に囲まれた神河町も同じ兵庫県内なのだと思うと、つくづくその多様性を実感できます。
一日を大切に生きるとは,なにかを考えながら
谷あいに流れる水は勢いよく流れています。
行く川の水は絶えずして、しかももとの水ではありません。
鴨長明の歌に ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず とあります。
川の水の流れは絶えることなく続いているように見えても、同じ水ではありません。
川の流れのようにこの世は移り変わる無常であり、
人の生まれること、死んでいくこと、どこから来てどこへ去っていくのか、その移ろいはわかりません。
水の流れに見とれていたら、つい人生哲学に結びついてきました。
一日、一日を大切に生きるとは
歳を重ねてくると、残りの一日、一日を大切に生きるとはどういう事なのかを考えます。
今日一日が一生だと思えば、今日を大切に生きようと思います。
日々の行いを振り返ってみると、そのように思って過ごしていたか疑問です。
その日の自分の仕事ぶりや時間の使い方などを振り返って、
改善できる点を見つけられれば、明日から直すことができる。
誰かとケンカしたときはその場面を振り返り、
冷静にケンカの原因を分析してみて、自分が悪ければ相手に謝ればいいし、
自分に原因がなければいつもどおりに接していけばいい。
こうして毎晩その日を振り返って自分自身の行いを省みることは、
自分自身と向き合う時間を作り、物事を客観的に把握する力を養う。
ブログを毎日書いていたら、毎日のことを思い返す機会となります。
過去のブログを読み返すと、その日のことがよみがえってきます。
「豊楽」鮎がメインのコース料理を頂きます
【川床料理:川床】<夏限定>
梅コース 3,800円(夕食は+500円デザート付)
前菜・酢物・岩魚と山芋お造り・焼物(あまご・野菜)・稚鮎の天婦羅・猪小鍋・ご飯 など
竹コース 5,800円(夕食は+500円)
梅コースに鮎焼・デザート が付き、ご飯→鮎飯 になります。
松コース 8,300円
竹コースに焼物用七輪が付き、焼物(野菜、帆立、猪肉、朴葉味噌焼(地元産鹿肉))など追加。
特上コース 10,500円
松コースに焼物(牛肉)・蒸物 など追加。【ご要望によりメニューの変更も可能】
今回の川床で頂くお料理はこのようなコースになっていました。
コースにはいくつか種類がありました。
今日は平日でお客さんが少なく、ほぼ貸し切りのような状態でした。
気兼ねなくゆっくりできる上に、マスクを外さなければならない食事の場で他人との距離を気にしなくていいのはとても有難いことです。
夏は予約でいっぱい 川床料理 美味しい料理に舌鼓
前菜と酢の物が運ばれてきました。
季節の食材や海山の幸が詰まったお料理で、見た目も美しいです。
酢の物は、くらげ・帆立・ホッキ貝・わらび・はす芋・パプリカに酢味噌を添えてあります。
前菜は、胡麻豆腐・日向夏玉水晶・焼松茸・錦糸巻・鮎の甘露煮です。
黒い器がお料理を引き立てていて、食欲をそそります。
自然に生えている木をそのまま残して、その周りを取り囲むように建てられた川床の建物は、すぐそばに迫った山に溶け込むようでその場にいると安らいだ気持ちになれます。
川床の建物から川向うの旅館が見えます。
この橋を渡って行き来します。
早々と、秋の味覚の松茸が出てきました。
やはりいい香りです。
お造りは、岩魚(イワナ)に山芋と本山葵(ワサビ)を添えてあります。
川魚のお造りはなかなか口にする機会がありません。
ほどよく脂が乗り、旨味のあるお刺身でした。
メインの焼き物、鮎の塩焼きが出てきました。
炭火で焼かれた鮎は余分な脂が落ちています。
炭火の遠赤外線効果で、皮はパリパリ、身はふっくらと焼きあがっています。
すだちを絞って、いただきます。
豊楽HP 参照
夏は予約でいっぱい 川床料理 せせらぎの音でヒーリング
海の波の音や川の流れる音というのは、ヒーリングミュージックとして有名です。
緑に囲まれた川床はすぐ横に渓流が流れていて、その流れの音をBGMに食事をするというのは、とても心が落ち着く気がします。
たっぷりとマイナスイオンを浴びながら、ステイホームで塞いでいた気分もすっかり晴れました。
鮎を炭火で焼いているところを見せていただきました。
香ばしい香りが辺りに立ち込めています。
見ていると、また食べたくなりました。
そんなわけで、この鮎の塩焼きをおみやげとして買いました。
これでまた、家でも今日の小旅行を思い出しながら楽しめます。
一日を大切に生きるとは,を考えながら まとめ
街の喧騒のなかでは思いつかない人生哲学ですが、
落ち着いた自然の中では、川の流れを見ても人生の機微を感じられます。
歳を重ねてくると、残りの一日、一日を大切に生きるとはどういう事なのかを考えます。
ブログを毎日書いていたら、毎日のことを思い返す機会となります。
過去のブログを読み返すと、その日のことがよみがえってきます。
平穏な一日が送れたことに感謝が湧いてきます。
見慣れた山の緑や川のせせらぎの音に耳を傾けてみるというのは、意外と大事なことかもしれません。
20年9月8日(火)
2020年9月8日(火)