“I love you.”を、”月が綺麗ですね”と訳した夏目漱石 月は曇りのないときだけをみるものかと言った吉田兼好 8月の満月はきれい 

投稿No:8710

“I love you.”を、”月が綺麗ですね”と訳した夏目漱石 月は曇りのないときだけをみるものかと言った吉田兼好 月がきれいですね。8月の満月 スタージェンムーン

月がきれいですね。8月の満月 

8月の満月は、外で月を見るのが、相応しい気候でした。

月が出るころは、昼間の暑さも和らいで、風も吹いて、涼しさを感じます。

梅雨明け最初の満月は、良く晴れた空にくっきりと浮かび上がって、

明石海峡が見える自宅からとても綺麗に見えました。

8月の満月のことを「スタージェンムーン(チョウザメ月)」と言うそうです。

近頃、満月のたびに別名を目にする機会が増えたように思います。

夏目漱石は “I love you.”を、”月が綺麗ですね” と訳した”そうです

8月の満月のことを「スタージェンムーン(チョウザメ月)」と言うのに対して、

日本では、8月だからと言って、特に別称があるわけではありません。

しかし、満月の美しさには心を惹かれる、魅力があります。

漱石が英語教師をしていたときに、

I love you.”を「我君を愛す」と生徒が訳したことを聞き、

漱石は「月が綺麗ですね」とロマンチックに訳したという逸話があります。

ただし漱石の著作や記録にはそのような話は残されておらず、

また漱石や彼に近しい人からそれを聞いたという文献・記録も存在しないようです。

また似たような話は1970年代末にも存在し、

そちらでは「月がとっても青いなあ」

月がとっても青いからと訳したとされている 。

典拠が不明で、1970年代頃から言われ始めた逸話であることから、

これは後世の者による創作である可能性が高いとされています。

夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したとされる根拠となる文献。

出典 レフャーレンス共同データーべース 

 なぜ、“I love you.” が ”月が綺麗ですね”になるのか? 

夏目漱石が、英語の授業のとき、学生たちに、I love you.を訳させた話では、

学生たちは、「我、汝を愛す」とか、

「僕は、そなたを、愛しう思う」とかいう訳を、ひねりだしました。

夏目漱石は、「おまえら、それでも、日本人か?」と一喝してから、

「月がきれいですね」との訳をつけくわえたということです。

「日本人は、そんな、いけ図々しいことは口にしない。

これは、月がとっても青いなあ――と訳すものだ」なるほど、

明治時代の男女が、人目をしのんで、ランデブーをしているときなら、

「月がとっても青いなあ」と言えば、I love you.の意味になったのでしょう。

参考資料「豊田有恒『あなたもSF作家になれるわけではない』【6】翻訳の時代VI『奇想天外』1977年11月号、奇想天外社、1977年11月1日発行、4-5頁

漱石流「今夜は月が綺麗ですね」の言葉に隠れた意味

夏目漱石流だと、「今夜は月が綺麗ですね」の言葉に隠れた意味は、愛の告白になります。

愛の告白と言えば、分かりやすいのは「好きです」、「愛しています」と言えばいいのです。

しかし、このように、ずばりと日本人が言っているとは思えません。

普通なら「付き合ってください」というぐらいでしょうか。

シャイな人は、「好きです」、「愛しています」と言えなくても、

「今夜は月が綺麗ですね」なら、言えそうです。

ただし、秘めた意味が分からない人には、伝わりません。

吉田兼好は徒然草で、月は曇りのないときだけをみるものか、と問題提議しています

他方で、吉田兼好は、月は雲のかかっていない、満月だけを見てっていいのか、

と問題提議しています。

原文

「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは

雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。

咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。」

現代語訳

「花は満開のときだけを、

月は雲りがないのだけを見るものであろうか、

いやそうではない。

降っている雨に向かって(見えない)月のことを慕い、

すだれを垂らして室内にこもり春が移り行くのを知らずにいるのも、

やはりしみじみとして情趣が深い。

今にも咲きそうな梢、

花が散ってしおれている庭などにこそ見るべき価値がたくさんある。」

このように言われると、成程と感心してしまいます。

きれいな月夜には、月見に一杯

コロナの自粛と長い長い梅雨で、

空を見上げる気もあまり起こりませんでしたが、

久しぶりの夏の夜空に浮かぶ満月を見ていると、時を忘れてしまいます。

「花見に一杯、月見に一杯」と花札で言うように、

きれいな月を見る時は、お酒を一杯いただきたくなります。

人は気分が塞いでいるときは呼吸が浅くなり、下を向く傾向にあるそうです。

気分を上げるには、空を見上げるだけでもいいそうです。

月が綺麗ですね まとめ

梅雨が明けたばかりだというのに、

暦の上ではもう間もなく「立秋」です。

四季のはっきりした国である日本に暮らす私たちは、五感をフルに使って

季節を感じる、という感覚が染み付いているように思います。

人は、古代より世界中で天体の動きによって洋上の自分たちの位置を知り、

季節を知り、時間を図ってきました。

月を眺め、星を見て、ひととき心を休めることも、今の時代には

必要なことかもしれません。

 

出典 夏空を照らす8月の満月 今夜は「スタージェンムーン」 ウェザーニュース

   キャビア Wikipedia

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2020年8月5日(水)