農家の皆さんが直面している課題は、農業後継者です。専業農家だけでは、安定収入は難しく、兼業農家が一般的です。
讃岐地方の農家の世間話で聞いた話です。農家の皆さんが直面している課題は、農業後継者です。専業農家だけでは、安定収入は難しく、兼業農家が一般的です。
松原うどんの後は、冨田さんのお家に戻り、また、ビールを飲みながら、世間話になります。ビールのあてに、蒸しエビをいただきます。
エビを食べるには、殻をむきながら、食べるので、なかなか、作業が続いて、大きいエビから選びながら、殻をむき、だんだん小さいエビが残ってきます。
夕食には、まだ早いので、このあたりを、少し散歩してみることにしました。昔のあぜ道を歩きながら、何か綺麗な花を見つけて、写真に写そうとしています。土地のお年寄りの皆さんが、5時ごろになると集まる場所があって、その前を通る時には、松葉博雄は頭を下げて挨拶をしました。
すぐ傍には、カズラの枝に、綺麗な花が咲いていて、風に揺れるので、風がおさまる瞬間に写真に撮りました。
冨田家の晩御飯です。松葉博雄夫妻がくるので、畑でできた野菜を使って、野菜料理を作ってくれました。
野菜料理は、手間がかかるのです。なすびは、焼きなすにして、皮をはがし、お皿に盛り付けて、すぐに食べられるようにしてくれています。魚屋さんに頼んで、お刺身のセットを作ってもらっています。この時期は、はもです。マナガツオの付け焼きも、甘い醤油味で美味しくいただきました。
トマトは、畑で作っているので、完熟寸前まで収穫を待ち、一番食べごろに熟れるまで、枝なりのトマトです。
タコとキュウリの酢の物もあります。
さて、農業の話になります。1962年に、岡山県知事の三木行治さんが、日本の農業は、じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの三ちゃん農業である、と指摘していましたが、まさに、今も父ちゃんのいない、専従者が、農業だけでは、安定した収入が得られない状況が続いています。
農業は作業がきつく、農作業の時期が集中し、作柄が不安定で、出来すぎると豊作貧乏にもなり、お天気次第では、凶作にもなります。
農業を止めたくても、自分ひとりだけの都合で、農地を放置すると、周囲の人に迷惑がかかり、農地を売るといっても、一反(三百坪)がなんと、50万円~100万円ですが、買い手があるかどうかはわかりません。美味しい家庭料理をいただきながら、厳しい農業の現実の課題を聞くと、深刻なのは、ビジネスと同じ、後継者の問題です。
2010年8月11日(水)