商店街の活性化  売り手側と買い手側の接点を探る実証実験 三宮本通商店街にロトンド

投稿No:8482

商店街の活性化 実証実験 三宮ロトンドロンドは商店街150mに渡って137個も設置されています。

商店街の活性化の必要性

三宮本通商店街を歩いていると、

こんな風船がいっぱい揺れていました。

銀色の球体をした風船は、一体なにでしょうか?

調べてみると、商店街活性化の実証実験です。

活性化しなければ、衰退する可能性もありそうです。

商店街における問題

商店街の活性化調査は、活性化が必要であることです。

つまり、衰退の問題があることです。

商店街には問題があります。

平成 27 年度商店街実態調査のよると、

大きな問題は以下の通りです。

① 経営者の高齢化による後継者問題            64.6%
② 集客力が高い・話題性のある店舗が少ない        40.7%
③ 店舗等の老朽化                    31.6%
④ 商圏人口の減少                    30.6%
⑤ 業種構成に問題がある                 19.3%
⑥ 駐車場・駐輪場の不足                 17.8%
⑦ 大型店との競合                    17.0%
⑧ 空き店舗の増加                    16.3%
⑨ チェーン店等が商店街の組織化や活動に非協力的     9.1%
⑽ 道路整備や公共施設移転等周辺環境の変化        5.0%
その他 無回答
(n=2,945)【複数回答(3つまで)

出典:中小企業庁 平成29年7月新たな商店街政策の在り方検討会

商店街に行かない理由

売り手側の問題点を、買い手側からみると、

商店街に行かない理由と重なる点もあります。

来街者が減った要因 複数回答(3つまで)

魅力ある店舗の減少          59.2%

近隣商店街との連携不足       55.1% 

近郊の大型店の進出         46.5%

駐車場・駐輪場の不足        15.2%

集客イベント等の未実施        7.6%

商店街の情報発信不足         7.1%

交通利便性の低           下6.2%
その他、無回答

出典:平成 27 年度商店街実態調査

商店街の活性化の実証実験

売り手側と、買い手側に上記の問題がある中で、

商店街活性化の調査が行われていました。

12月20日から三宮の商店街で通行人の行動を

AI=人工知能に分析させて

商店街の活性化に繋げようとする実証実験が始まりました。

商店街の通り150メートルに渡り、

150個の鏡のような風船が設置され、

注目を集めています。

三宮本通商店街では鏡のような

球体の風船で通りを埋め尽くす

三宮ロトンドロンド」が始まり、

東西150メートルの通りに風船およそ150個が設置されました。

「三宮ロトンドロンド」は日本で初めて実施される実証実験で、

150個の風船が演出する

非日常の空間で通行人がとる行動を

AIに分析させることで、

集客につなげ商店街の活性化や都市開発、

地域の価値の底上げに役立てる狙いがあります。

この実証実験は22日(日)まで続けられ、

撮影したデータをAIが分析します。

出典 サンテレビ 12/20(金)

三宮本通商店街で新たなアートが3日間限定で現れました。

その名もロトンドロンドです。 

ここは神戸の中心市街地に位置する、三宮本通り商店街です。

これまで「都市の緑化」を推進してきました。

そして令和元年、新たな目標として、

アートとテクノロジーを掛け合わせた

「Human×Smart」な都市づくりプロジェクトの一環

、神戸ロトンドロンドです。

三宮本通商店街150mを埋め尽くす、

鏡面風船アート×AI<PLAY with Mall>が12月20日(金)~22日(日)まで開催されます。

鏡面風船は、商店街の活性化の実証実験

縦横無尽にアーケード内を飛び交い、

鏡面風船が創り出す「非」日常的空間です。

商店街=「ストリート」を起点として、

都市商業空間でしか行えない、

新規性の高い集客装置を模索した先に…それが、

アートとテクノロジーを掛け合わせた

「三宮ロトンドロンド」の始まりです。

目的地までの最短距離を一方向に歩行していたのが、

風船を避けて蛇行する人、滞留して風船に触れる人、

すべての風船を小突いて通る人、

フォトジェニックな空間を撮影する人など、

道に風船が現れる事で巻き起こる、

人々の行動と風船の動きは、常に予測不可能となり、

人と公共空間を繋ぐコミュニケーションツールになります。

ロトンドロンドを楽しむ7つの歩き方

①ロトンドの揺れを見て楽しむ。

②ロトンドをよけながら歩く。

③ロトンドに手を触れてみる。

④ロトンドを指でついてみる。

⑤ロトンドの真似をしてみる。

⑥ロトンドを撮影してみる。

⑦ロトンドと自撮りしてみる。

持続可能性の高い、商店街オープンイノベーション

三宮本通商店街はこれまで、

商店街=「ストリート」を起点とした経済発展を目標に、

都市商業空間でしか行えない、

新規性の高い集客装置を模索してきました。

それは持続可能性を意識した社会的意義の高い

フォトジェニックなアートでありつつ、

コミュニティのアイデンティとなり、

販売促進にも繋がる装置が理想でした。

米国NYで行った都市実験(※別紙資料参考)に着目し、

これを原型として

「神戸三宮の中心市街地のポテンシャルを最大限に活用したプロジェクトの実施を」

と合意しました。

具体的な実施は商店街内部で形成した実行委員会が牽引し、

津川恵理氏に加え、NYでの都市実験における共同作家である、

在米データアナリスト:中川直美氏の両名に

コンセプト・デザインを依頼しました。

実際の現場での運用を商店街と共に行い、

理論・クリエイティブ・運用・検証の一体で

都市の再活性化を行う体制を確立しました。

通行者の動態解析プログラムの実装・分析

本プログラム終了後には、得られた画像から

(プライバシーに配慮した上で)AIによる

来街者・通行者の動態解析プログラムの実装・分析をします。

そして、「大都市中心市街地の商店街」という、

これまでの「日本のまち」を支えてきた

商業環境にとって有意なインサイトを得るべく、

理化学研究所のスパコン「京」を用いて、

超大規模データ処理アルゴリズムの処理性能を競う

「Graph500」において世界一位を達成する等、

先端的なコンピュータサイエンスを専門とする研究者、

鈴村豊太郎博士に技術監修を委嘱しています。

大量の渋滞風船が映し出す、人々の感性

このプロジェクトは、公共空間でアートを媒介(メディア)とした

都市実験を行い「場の活性効果」を

可視化する事を意図したものです。

人々の行動・感情データから抽出される特徴を、

機械学習(AI)による分析により、

都市空間の設計における新しい

デザイン・アプローチを探ります。

日常空間に非日常を創出/挿入

最大の商業活性化面でのアピール・ポイントでもあり、

アーティスティックな意味での訴求点は、

球体の大型鏡面風船を三宮本通商店街アーケード内

ほぼ全面(約150m)に設置し、

日常空間に非日常を創出/挿入するというところにあります。

学術的な視点では、

「都市=マクロ視点でデザインされた公共空間に、

個人の身体性・感性=ミクロ視点を包含する、

新しい都市空間デザインの設置および分析の一貫」と言えます。

行動様式を人工知能を活用して解析

目的地までの最短距離を一方向に歩行していたのが、

風船を避けて蛇行する人、

滞留して風船に触れる人、

すべての風船を小突いて通る人、

フォトジェニックな空間を撮影する人など、

道に風船が現れる事で、

多岐に渡る主体的な行動が観察されます。

風船は、風や歩行者の干渉でまた別の場所へと移動する為、

常に予測不可能な動きを伴い、

人と公共空間を繋ぐコミュニケーションツールになります。

私たちはそこで引き出される

市民の感性や豊かな感情を、

行動・表情・人流データなどから

人工知能を活用して解析していきます。

まず大きな目的として、

先端技術とアートを融合させた本企画を通じて、

これまでの商店街での体験性を向上し

「場としての価値」を高めることを意図しています。

それには、非言語コミュニケーションとしての

フォトジェニックな非日常空間を

国内外問わず積極的にメディア発信し、

集客増加および周辺店舗への経済効果を図ります。

第二に、ただのパブリックアートで終わることなく、

データ分析やAIというテクノロジーとの融合を図ることで、

将来的に不動産・都市計画・建築などの

幅広い事業分野との接点を「まち」が担うことを想定しております。

【出典:三宮本通商店街PRTIMES

商店街の活性化 北海道帯広市「北の屋台」

三宮以外の地域でも、全国の商店街で

様々な集客活動が行われています。

北海道での屋台の運営は難しいとされていましたが、

市民の情熱もあって、

若者が集まる人気スポットとして、定着しました。

少ない投資でも開業できる屋台は新たな企業の場ともなっており、

屋台から卒業した後、中心街の空き店舗で

本格営業を始める人も出てきています。

商店街の活性化 岐阜県岐阜市

空き店舗を活用して町の魅力をアップ。

岐阜市の美殿町商店街はでは空きビルのリノベーションを行い、

「まちでつくるビル」として、クリエイターを誘致して、

「ものづくりの拠点」としてのコンセプトがぶれないように、

細部にいたるまで方針を固めた事と、

それを実現するためのハード・ソフトの両面から

支援を行うインキュベーターの介入があったことが挙げられます。

商店街の活性化 大阪商工会議所

大阪商工会議所ではユニークな企画で

人が集まる街づくりを企画しました。

街全体が「100均化するというこのイベントでは、

通常は100円以上の価値のある商品が

気軽に購入できるため、多くの客でにぎわいます。

売るものによっては難しい100円というくくりが、

各店の工夫によってクリアされているのも

注目ポイントになっています。

少子高齢化の課題に直面する中、

地域社会の中心となる商店街に求められる役割は

多様化しているといえます。

商店街の活性化対策

商店の集合体という特性を生かし、

そこにある個性に目を向ければ、

新たな商店街の方向性が見えてくるかもしれません。

人が触れ合う商店街の良さは、

変化する社会にあっても失われるものではありません。

 各地で取り組んでいる、

商店街活性化策をヒントに、

独自の展開を検討しみみる取り組みが始まっています。

【出典:Alibaba

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2019年12月20日(金)