鮎の塩焼:グルメ グルメツアー グルメと言えば、獲れたての揖保川の鮎を鮎の塩焼でいただきました。
鮎の塩焼:宍粟郡山崎町への近隣ツアー(2)
鮎の塩焼が楽しみです。鮎茶屋へ電話して、今日はお店が開いているか、「鮎茶屋 正起」へ来てみました。
「正起」は開いていました。
いつものように、暖簾がお店に掲げられ、のぼりも風にそよいでいます。
穏やかな風が吹いてきます。
でも、少し静かです。どうしたのか、「正起」のお店のご主人に聞いて分かりました。
2009年8月10日に、台風9号が佐用町を中心に、大きな被害を起こしました。
台風9号の影響は、揖保川の氾濫もありました。
「正起」の床まで水かさは上がり、上流から流れる濁流で、川の形はすっかり変わりました。
台風の影響は、その後の揖保川の河川の改修工事に続き、河川の改修をすれば、川の水は濁り、川の水が濁ると、太陽の光が届きにくくなり、川底の岩に生える、鮎の食料となる苔の生育が遅れます。
苔が育たなければ、鮎は育ちません。苔の生育が遅れれば、鮎の生育も遅れます。
河川の改修は、川底の土や泥を重機で掘り起こすことになるので、川の水が濁ってくるのは、避けられないことですが、苔の生育を通じて、鮎に関連する人たちに影響が出ています。
そして、正起にてお待ちかねの塩鮎を頂くことにします。
いつ食べにきても、鮎は新鮮でとても美味しいです。
とても美味しい鮎を頂きつつも、やはり気になるのは、いつもと違って静かな街です。
確かに、いつものような、揖保川の鮎釣りの、竿の姿が見当たりません。
こちらの岸から向こうの岸まで、大きな岩があったり、柳の木があったのが、濁流に流されて傾いています。
「正起」の鮎は、どんなサイズなのか、水槽に行って、水槽の蓋を開けて、網ですくって、鮎を見せてもらいました。
なるほど、確かに、小振りです。
鮎定食に上がった鮎も、小振りでした。
水が澄んで、太陽の光が、川底に届くように、水が澄んでくれば、苔も育って、鮎も育ってくると思います。
揖保川には、こんな大きな鮎がいることを写真で残しています。
ビジネスは、どんなビジネスでも、いろいろな隠れたご苦労がありますが、今日の「正起」のご主人のお話では、昨年の台風9号の影響が、今も続いていることに、ご苦労を知りました。
「正起」のあとは、次に、塩田温泉に向います。
2010年6月3日(木)