「金波楼」のお座敷で、ビールの勧め合いは、コップから大きな金盃に替わり、一気飲みが進んでいます。「金波楼」の露天風呂【カニツアー・その3】
「金波楼」のお座敷で、ビールの勧め合いは、コップから大きな金盃に替わり、一気飲みが進んでいます。社員カニ旅行(3)
「金波楼」のお座敷で、ビールの勧め合いは、コップから大きな金盃に替わり、一気飲みが進んでいます。
だんだんと、松葉博雄の座っている前に、社員の皆さんが、気を利かせて、
「まぁ、どうぞ」と、ビールを持って、勧めにやってきます。
嬉しくなって、1人ずつコップを空けていたら、
どれだけビールを飲むことになるのか心配して、
横で奥さんが、袖を掴んで、自制を促しています。
ビールは飲めたし、肝臓は心配で、ほどほどにするように、
自分自身にも言い聞かせて、それでも「このぐらいならいいかな」と、
未練心に引きずられながら、ちょびりちょびり、舐めるように、ビールを飲んでいました。
ところが、だんだんビールがお腹に入ってくると、
もう1杯と、気持ちが積極的になってきました。
サービス係の仲居さんは、釜飯の釜の下にある、ロウに火を付け、
「20分ぐらい経ったら、開けてください。
それまで蓋を開けないでください」と言って、隣の席に行ってしまいました。
松葉博雄が心配した通り、カニの殻を入れる金鉢がないのは、
殻を山盛りに入れるほど、お膳にはカニがのっていなかったのです。
これでは、カニよりもビールに頼るしかなく、
最初、控えていたビールをお膳に付いていた金色の盃を使って、
みんなで返盃ごっこになりました。
割に飲める人もいれば、烏龍茶で済ましている人もいます。
ビールを飲んで、少々酔っぱらって、赤い顔をして騒いだ方が、
主催者としては嬉しいのですが、飲めない人に強要することは良くないので、
飲める人にビールを勧めていきます。
宴席は、次第に座る場所は替ってきました。
最初からじっとしている人もいれば、
あちらこちらへビール瓶を持ってついでまわる人もいます。
踊り出す人もいるので、何の踊りか見てみると、
カニが横に歩く姿を真似した横歩きです。
頭の上に両手を2本置いて、カニさんのハサミをイメージしながら、横歩きをしています。
宴席の窓から日本海の白波が見えます。
部屋が暖まると、ガラス窓には蒸気が付いて、くもって見えにくくなりました。
手ふきタオルを持って、ガラス窓を拭き、窓から日本海の白波を写真に撮りました。
コップから盃に替わったビールの勧め合いっこは、
どんどん進んで、松葉博雄にもお鉢が回ってきました。
もちろん、喜んで並々とついだ盃のビールを何杯も飲みました。
野球やバレーボールの選抜戦のように、だんだん飲める人が絞られてきて、
一部の人ばかりが返盃ごっこをやっています。
飲まない人は、座椅子に背を持ちかけて、飲んでいる姿を見ています。
飲んでいる人は、だんだん酔っぱらっているので、
飲んでいない人から見れば、きっと、
困った酔っぱらいの発言になっているようです。
だんだん呂律も回らず、同じ事をくどくど言って、
誰かに絡んで、ぐずぐず言っている人もいます。
そろそろ、宴席を打ち上げ、お風呂に入る時間が来ました。
「金波楼」の温泉は、露天風呂だと日本海の海が間近に見えます。
松葉博雄も、露天風呂に行ってみました。
露天風呂の湯質は、しょっぱい海の潮が混じった味でした。
肌には、ツルツルと残り、暖かさが体全体を覆ってくれるような、結構な温泉でした。
皆さんが、お風呂に入り終えるまで、
売店のお土産コーナーで地元のお土産品を買う気もないのに見ています。
2008年11月20日(木)