日本の政治決戦となった、郵政民営化を思い出させる、平沼赳夫代議士の地元、岡山県備前市日生(ひなせ)に咲くフリージアの花に見とれました。
昼食を食べて、無料のお風呂に入った後は、日生港に向かって、ゆっくり歩きます。
途中で、美味しそうなデビラが風に揺れていたので、見てみると600円と書いてあります。
思わず、「安いなぁ。これだけ全部で600円なんて!」と、お店のおばさんに言うと、おばさんは、「あんた、アホか!漁師が死んでしまうがな。こんなたくさん600円で売ってたら、うちら、死んでしまうがな。」と、言われてしまいました。どうやら、横1列が600円のようです。
日生の港に着くと、観光船があるようで、この近くの島巡りのコースがあります。
日生のマンホールには、近隣の名産として、シャコ、蟹、島などが、いっぱい描かれていて、ちょっと単純な絵柄ではないようです。
「遠くに来たな」と思ったのは、選挙ポスターを見た時です。ポスターには、郵政民営化のときに、小泉純一郎首相に対して、異論を唱えた平沼赳夫代議士の選挙地盤であることが分かったからです。
この辺りは、兵庫県ではないことが、このポスターを見て分かりました。
港の岸壁には、牡蠣の養殖で賑わったことが、ぷーんと牡蠣殻の匂いが周りにたくさん残っていることで、分かります。
少し磯臭い匂いでした。
土産物を売る、「五味の市」に入ってみたものの、お昼を過ぎたら、すっかり商品がなく、開店休業のような状況で、お店の人に「今日は休みですか?」と尋ねてみると、お店の人は、「お客さんが来んのですわ。」と岡山弁で話してくれました。
お店の人と話をすると、関西弁から岡山弁になっていることが、よく分かります。岡山弁では、帰ることを「いぬる」と言います。帰ったことは、「いんだ」と言います。
「五味の市」を出て、向かいの「海の家 しおじ」に行ってみました。ここでも、ぜひ買いたいというものが見つかりません。お店の前には、アジの開きを今日の風とお天気にさらして、一夜干しならぬ、昼干しをしています。
この開きは、美味しそうなので、「買いたいな」と思ったものの、電車で来ているときは、買い物がすべて手荷物になるので、考えてしまいます。
「海の家 しおじ」の側には、竹久夢二風の大正ロマン調の雰囲気が、演出されています。
何かといえば、白壁に黒塀のツートンカラーで、蔵屋敷風を演出した、加子浦歴史文化館でした。
暖かい春の日差しに、梅の花が満開のように咲き、冬の花の椿と、春を告げる菜の花が一緒に咲いています。
菜の花の周りには、ミツバチが飛び交い、せっせと蜜を吸って、飛んでいっています。
きっと、菜の花の花芯の周りには、美味しい蜜があるのでしょう。
ホタテ貝がピラミッド形に積まれ、この後、どのように使うのでしょうか?ホタテ貝から、貝を取り出した後は、ホタテ貝がいっぱい残り、これを丁寧に紐で結んで、干しているのは、牡蠣殻とは違った利用方法が、何かあるはずです。
港の周りにある、芝生にフリージアの花が咲いているので、接写してみました。フリージアの花の原産地がアフリカケープタウンの喜望峰(希望岬)の丘と聞いたことがあります。
フリージアの花と喜望峰の希望の響きが、何かこれから、春の素晴らしい出来事を予言するようで、しばらくフリージアの花に見とれていました。
そろそろ帰るころなので、JR日生駅に戻り、日生から六甲道まで切符を買うと、1890円です。この切符は、神戸で回収されることなく、今も手元に残っています。どのようにして、改札を通過したのか、さっぱり覚えていません。
車で行くのと、電車で行くのとの違いについて、考えてみました。ビールを飲むには、車は避けたほうが良いものの、「買い物をするには、車がいいなぁ」と言うことで、一長一短ありということです。