ジョンソン・エンド・ジョンソンのワンデーアキュビューモイストの一部に、レンズが変色している製品が見つかりました。

ワンデーアキュビューモイストの変色の原因は、製造設備の一部から出た、銅の微粒子とレンズの成分とが反応して、レンズを黄色くさせたとの事です。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの担当者・菅野伸宏さんが、週明けの月曜日朝一番、自主回収についての件で来社されました。

該当するレンズは、ワンデーアキュビューモイストのBC9.0、PW-3.75Dのレンズに不具合が起きていたそうです。

出荷時期は、2017年3月から6月迄の間に流通したレンズです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの製品自主回収は、11月に2件、12月に1件と続いて、今回は3回目の自主回収になります。

1回目の自主回収は、使い捨てレンズを製造する金型に、金型をなでる金属製のハケの一部が残っていた件です。

2回目の自主回収は、使い捨てレンズを入れるブリスターキャップの中の保存液の濃度が、目にしみるような濃い濃度だった件です。

そして今回の3回目の自主回収は、製造設備の一部に金属製微粒子である銅と、レンズに含まれている成分が反応し、レンズを黄色く変色させていたそうです。

担当者の菅野伸宏さんに、疑問点を尋ねてみました。

①不具合が続いているのはどうしてでしょうか?これで不具合は止まるのですか?

②今回の不具合である微粒子の銅がレンズと反応するという事は、どんな原因なのでしょうか?

元々銅は溶けるようなものでもなく、銅の錆びがレンズに浸透したのであれば、かなりの時間的経過が経たなければ、錆びないのではないでしょうか?

今回のロット番号のレンズを回収するだけで、安全性は確保されるのですか?

③自主回収は特定のレンズに限定してますが、製造ライン自体に問題があれば、不具合が見つかったラインだけを回収しても、根本解決にはならないのではないでしょうか?

連続している不具合は単独の不具合なのか、これからも続く不具合なのか、より詳しい調査報告を教えて下さい。

私達はジョンソン・エンド・ジョンソンに代わって、ユーザーに説明する義務があります。ジョンソン・エンド・ジョンソンには説明責任があります。

ジョンソン・エンド・ジョンソンから、我が社に届いたレンズのロット番号を追跡し、該当レンズを調べました。追跡調査の結果は、1箱でした。

今年の3月~6月の事なので、手元の在庫には、該当するレンズはありませんでした。

コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、私達もジョンソン・エンド・ジョンソンから頂いた情報をお客様の皆様にお伝えしたいと思っています。

ご心配な点や、不具合なレンズがありましたら、ご連絡・ご相談ください。

2017年12月11日(月)