敵の敵は味方、メルス加盟店は敵に囲まれた味方同士です。
福岡県北九州市の魚町コンタクト 渡部敏信さんから、玄界灘で釣り上げたお魚のお中元が届きました。 社長ブログ神戸/出来事/交友録/お中元2016
「敵の敵は味方」という、言葉があります。
例えば中国は、南シナ海でフィリピンやベトナムの主張する領海を、中国の領海であると主張しています。
他方、東シナ海では、日本が自国の領海であると、主張する尖閣諸島を、中国は自国の領海であると主張しています。
中国から領海に異議を申し立てられている立場から見ると、
日本とフィリピン・ベトナムは、中国の主張に対して、共通の立場になります。
こうなると、日本と中国に領海に異議を申し立てられているフィリピン・ベトナムなどとは、味方同士ということになります。
これをコンタクトレンズの価格競争に置き換えてみれば、
メニコンの提唱するメルスプランは、価格競争よりは、
提携眼科と協働して、コンタクトレンズのユーザーの目の安全性を優先的に考えています。
メルスプランに加盟する全国の加盟店は大抵、近隣には、低価格を訴求する安売りチェーン店や、インターネット販売、無店舗販売、メガネ店などの眼科と提携していない販売店などに囲まれています。
コンタクトレンズを高度管理医療機器としてとらえ、メルスプランの安全哲学に共鳴するコンタクトレンズ専門店は、同じように近隣は競争企業に包囲されています。
メルスプランの加盟店は、同じような環境にある、仲間達が集まって、定期的に勉強会をしています。
勉強会の後には、懇親会をしています。
こうして、緩やかな連帯が出来、友情も生まれています。
2013年11月には、福岡県北九州市で、渡部敏信さんが幹事役となり、コンタクトレンズの勉強会をしました。
その中の一人である、福岡県北九州市の魚町コンタクトの、渡部敏信さんから、お中元が届きました。
手作りのお中元です。頂いた魚は、アマダイと、イサキです。
レンコダイは、味噌漬けに加工されています。
渡部敏信さんは釣りが趣味で、玄界灘に船を出し、釣れた魚を料理して味噌漬けにしてくれています。
生ものなので、冷凍にして神戸まで届けてくれました。
ビニールに包まれているので、詳しい魚の色は撮影できていませんが、カラフルな魚の色が、ビニール越しに見えています。
箱を開けると、暑中見舞いのお手紙も添えられていました。
併せて、熊本地震の復興支援として購入された、熊本のお菓子が一緒に入っていました。
こんなに沢山頂いたので、お菓子は、社員の皆さんと分けて頂きます。
このように、時候の挨拶が交わされるようになったのも、使い捨てレンズの価格競争が激しくなり、価格を下げていれば、コンタクトユーザーへのサービスレベルが低下したり、安全性の担保が出来なくなるという、共通の認識からです。
これではいけないという、メニコンの田中英成社長の提唱に対して、仲間が集まり、同じ意識で、コンタクトレンズ販売のサービスは、価格だけではない、安全性も重要であるという啓蒙活動をしています。
もし価格競争に明け暮れていれば、同じ仕事をしているにもかかわらず、仲間ではない敵になってしまいます。
例えばコンタクトレンズの業界でいえば、日本で一番大きな市場シェアを持っているのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのアキュビュー製品を扱っているのは、本来なら共通の、ジョンソン・エンド・ジョンソンに協力している仕事仲間のはずですが、実際には激しいライバル関係になっています。
もし、これが野球の巨人チームや、阪神チームのファンクラブなら、巨人が勝てば喜び、阪神が勝てば嬉しいはずです。
なのに、ジョンソン・エンド・ジョンソンの販売店同士は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、日本一のシェアをとっても、それに対して、自社が貢献していたとしても、連帯意識も、仲間意識も、喜びもないのが実情です。
こんな考えが、この渡部敏信さんからのお中元を頂いて、改めて頭の中によぎってきました。
渡部敏信様、手作りのお中元と、社員の皆さんへ熊本の復興支援のお菓子を頂きまして、有難うございました。
2016年7月18日(月)