久宗立体農業研究所から届いた蕨を、あく抜きします。

わらびのあく抜きは、炭酸水素ナトリウムをかけて、その上から熱湯をかけます。 社長ブログ神戸/蕨/久宗立体農業研究所

岡山県の久宗立体農業研究宇所から、二回目の蕨が届きました。

前回は沖縄訪問中で不在が続いたので、何度か配達があったものの受け取ることができず、その内新鮮なわらびも、かなり劣化していました。

不在が続いていることは、久宗立体農業研究所にも連絡があったようで、蕨が届くまでに劣化してしまった事は伝わっていました。

そこで、もう一度新鮮な摘み立ての蕨を送りましょうと、親切に再発送をしてくれました。

今度は、届くとすぐに受け取る事が出来ました。

久宗立体牧場にも、今度は新鮮な蕨を受け取る事ができましたと連絡をして、こちらからもなにか珍しいものをお返しにお送りしますと、約束をしました。

さっそく大鍋に蕨を入れて、蕨のあく抜きを始めます。

蕨のあく抜きは、炭酸水素ナトリウムを使って行います。

鍋いっぱいにまでなった沢山の蕨を、一度に全部あく抜きをします。

炭酸水素ナトリウムの粉を、塩を振りかけるように、蕨の上から振りかけます。

台所では、ありったけの鍋を使って、加熱器を使って、熱湯を湧かします。

蕨に水を入れて、そこから加熱して茹でる方法では上手くいきません。熱湯が必要なのです。

鍋が大きいので、何杯ものお湯を蕨の上からかけます。

だんだん蕨が、熱湯に浸かってくることがわかります。

蕨の全てが、火傷をしそうなくらいの熱湯に浸かると、後は時間をかけて自然に熱湯が冷めるまで置いておけば、蕨の灰汁は自然に抜けていきます。

蕨の色も、熱湯と炭酸水素ナトリウムの効果で、ゆっくり変わってきています。

わらびのあく抜きをしたり、わらびの料理をした事がない人は、都会に住んでいる若い人に増えていると思います。

こんなに手間のかかる、わらびのあく抜きと、その後のわらび料理は、ますます遠のいていきそうです。

2016年4月30日(土)