台所に入って、カレイの煮付けの味付けを担当しています。

花鰹は、かつぶし屋のまるぶん(岩瀬智社長)の極上花けずりです。開封しても、ふわふわ感が続きます。 社長ブログ神戸/手作り料理 カレイの煮付け

魚を煮るのは、私が味付けをします。

味付けは、実に微妙で、醤油・砂糖・みりんのバランスで味が変わります。

カレイの大きさは手のひらよりやや大きく、奧さんと二人で食べるには、適当な大きさです。

表側には包丁で切り込みを入れて、味が中まで染みこむように、深く溝を作ります。

奧さんと一緒に台所に立って、黙々と作業をしているので、あれやこれや思いついた事を話しながら、作業を進めています。

今夜の味噌汁は、冷凍パックで取り寄せたしじみです。

前回に、このしじみが冷凍とは知らずに、養殖をしようと思い、海辺の河口に広がる砂地に蒔いて、先の長い考えをしてみましたが、冷凍だと分かると、このしじみが大磯の浜辺で増えるわけはありません。

カレイの炊き合わせは、蓮根です。

蓮根の値段は国産と輸入物では大きく違います。

特に、四国産のキレイな蓮根だと、大変値段が高いのが店先に並んでいます。

ネギは、料理に使った後の茎を庭に埋めておいたものが、いつの間にか大きく成長し、また収穫できました。

僅かな事でも、棄てるつもりのネギの茎が、庭に埋めた事でもう一度収獲出来ると、なんだか資源の再利用をしたようで、とても嬉しくなります。

しかも、また次のネギの葉が伸びてくる可能性があり、エンドレスの資源利用になりそうです。

見事にカレイの煮付けが出来ました。切り込みの切り口が、煮た後には広く開いています。

お店だと、これほど広く切り口が広がれば、やや見た目は減点です。

花かつをは味付けの万能薬です。

特に、薄く削った花鰹は、漬け物や豆腐、ほうれん草などに上からかけると、素材の味がうんと引き立ってきます。

今回のかつお節は、まるぶんの花けずりです。

花鰹は開封するとどんどん劣化して堅くなっていきますが、まるぶんの花けずりはそこを工夫して、開封後も花けずりのふわふわ感と、柔らかさが続いています。なかなか優れものです。

2015年12月10日(木)