一次火力(炭薪)で炊く御飯は、二次火力(ガス・電気)で炊く御飯よりも、ふっくら炊けて美味しいのです。社長ブログ/神戸の社長/社長の生活/淡路ブログ

一次火力(すみ・たきぎ)に頼っていた台所では、台所の床の下には、薪と炭が貯蔵されていました。 淡路(3)社長ブログ/神戸の社長/社長の生活/淡路ブログ

庭で炭火焼きをした後、部屋に入って、晩ご飯を頂きます。先ほど炭火で焼いたアナゴ、タコ、イカ、タイ、なすびが今夜の食事のメニューです。

炭火で焼くと、こんなに美味しく頂けるのかと、改めて美味しさに感動です。

一緒に焼いたにんにくは、待つのも我慢が出来ず、焼きながらビールと一緒に頂いてしまいました。

ハケで穴子のタレを付け焼きしながら、出来上がったのが焼きおにぎりです。これは上等の味で、ゆっくり噛みしめながら頂きました。

思い起こせば、松葉博雄が幼い頃は、御飯を炊くのは焚き木を使って、大きな釜で御飯を炊いていました。

松葉章一父は、産婦人科医だったので、入院の患者さんや、住み込みのお手伝いさんや看護婦さんを始め、何人もの人が、一つの釜ご飯を食べていたので、薪で焚く釜の御飯は、いつも沢山炊いていました。

松葉博雄も、時々は外の薪を台所に運んできて、釜に薪を入れる手伝いをしていました。その頃言われたのは、釜のお米のとぎ汁が吹き出しても、決して鍋の蓋を取るなということです。

薪を使ったごはんの炊き方は、「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」がこれが極意です。

釜で炊いた御飯は、火傷しそうなほど熱くて、ふうふう冷ましながら頂いたものです。

穴子の焼け具合も、タレの甘さ加減も、お店の焼き穴子に決して負けないほどの美味しい味でした。

釜で炊いた御飯は、杉の木で作ったお櫃に移していました。お櫃に移した御飯を使って、おにぎりを作って、上からごま塩を振って食べると、とても美味しい思い出があります。

あの頃覚えた技なのか、今でも、うちの家でおにぎりを作るのは、松葉博雄が担当です。

海老は新鮮だったので、焼かないで生で頂きました。これも上等な味です。

これだけ美味しいものが揃うと、二人で食べるには勿体ないくらいで、今なら誰かお客様が来ても、十分おもてなしが出来るごちそうが並んでいます。

ブツブツ言われながら、鯛の頭を真っ二つに切って貰い、持って帰った鯛の頭を使った味噌汁は、普段頂く味噌汁とは一段も美味しい素晴らしいお味噌汁でした。

今は、台所の火力の中心は電気になって、安全性においては、火事の心配はほとんどなくなりました。子供の頃の台所の火力の中心は炭や薪で、この頃作ったお料理は、力が強くて、今思うと大変美味しい御飯を食べていたんだなぁと、思い出します。

2015年6月4日(木)