教育の効果は、個性に依存するアートなのか、それとも、同じ効果が期待出来るサイエンスなのか?

大阪市立大学大学院博士課程後期の、博士ゼミに参加するため、梅田の地下街を歩くと、1ドルは123円から、124円へと、円の下落が進んでいます。

大阪市立大学大学院の博士ゼミに参加するため、梅田の地下街に通っていると、気になるのは、為替相場です。

以前に、円の暴落について、記事を書きました。その時、為替相場は、1ドル70円台の時もあれば、80円台の時もありました。

当然、ドルを買って、円の下落に備えていましたが、現実に円はゆっくり下落して、今日見れば、店頭のドルの値段は、1ドル124円まで下落しています。

これは、予想が当たったことになります。

大阪市立大学大学院の梅田キャンパスで経済誌を読んでいると、最近の株式市場についての記事がありました。

株式相場についても、以前に記事を書きました。こちらも、予想通りの展開になっています。

教室に入ると、まだ誰も来ていなくて、教室の灯りを点けて、エアコンを付けて、皆さんが入ってくるのを待ちます。

すぐ向こうには、JR大阪駅が見えます。

5月の末は、6時過ぎても明るくて、遠くの車の動きや人の動きが視界の中に見えています。

今日のゼミの発表は、二人の予定です。

最初は、菊池浩史さんが、高齢者住宅を対象とした事例研究の発表です。

以前に、ゼミの修了の後、飲み会で、松葉博雄の体験談を話したことがあります。

この時に、ゼミの発表で、発表の範囲を広げすぎると、指摘がそれだけ多くなることをお話ししました。

例えば、家を建てる時の、設計の例に置き換えて考えると、基礎工事から工事の完成まで、全てを議論すれば、内装はどうする、水まわりはどうする、部屋の配置は?壁の色は?床の色は?冷暖房は?照明器具は?カーテンの色は?と、次から次へと、問題が指摘されます。

それを避けるためには、今日の打ち合わせは、水まわりだけですとか、範囲を決めて、打ち合わせをすれば、その範囲内の中での、指摘になります。

明石芳彦先生と、小沢貴文先生から、菊池浩史さんの発表の後、指導のコメントが始まります。やはり、幅広い指摘になっています。この指摘が広くなるのは、発表の範囲が広すぎるからです。

次は、村山光代さんの発表です。発表の内容は、後継経営者塾に関する、研究発表です。

興味のあるテーマなので、耳を澄ませて、発表を聞きました。

発表の後、明石芳彦先生と小沢貴文先生からのコメントがあります。

コメントは、この研究が投稿論文に発展するための、アドバイスとなるコメントですが、発表内容の範囲が広すぎると、指摘も幅広い指摘になり、指摘を聞いていると、どうしていいのか分からなくなるというジレンマがあります。

松葉博雄の感想は、経営者塾の役割について、経営者塾は多様な塾生に対して、同じような結果を生む、科学性があるかどうかです。

多様な塾生に対して、効果が一定の同じ結果であれば、再現性があり、科学的であると評価できます。

反対に、個人個人の塾生への効果が多様な結果であれば、サイエンス(科学性)よりも個性に依存する、アート(技術性)として、塾の効果を見ていくことになるのではないかと、考えました。

2015年5月25日(月)