期待以上のおいしさ、鶏肉と一緒に炊き込めば、これこそ山海の珍味の炊き合わせ、なめこ御飯。
なめこ御飯は、鶏肉を入れて、山菜料理から、肉気のある炊き込み御飯になりました。
なめこ御飯を作ります。
まだ、なめこ御飯を作ったことがありません。
なめこ御飯を作ろうと思ったのは、丹波篠山の味土里館で、松なめこ御飯を作ると美味しいですよというレシピを見たからです。
レシピには、入っていなかった具材に、鶏肉があります。
鶏肉を小さく刻んで、なめこ御飯に入れてみます。
そのほかに、筍、にんじん、ごぼうのささがきも一緒に入れます。
なめ茸を美味しくする、鍵を握る味付けは何でしょうか?
甘みなのか、辛みなのか、なめこの持つぬるっとした感触なのか、味付けをしながら考えてみました。
鶏肉をしばらく、お酒と、醤油、みりんに漬けて、鶏肉から味をとろうと考えました。
平行して進めているのは蕗(フキ)を炊くことです。
蕗の面倒なのは、皮を剥がすことです。
餅米を混ぜて、御飯に粘りをつけてみました。
電気釜の蓋を開けてみると、見事な出来映えです。
なめこがたくさん入っていて、食欲をそそります。
混ぜ御飯が炊きあがると、しゃもじで混ぜることになります。
最初は釜の縁を廻るように、まるく混ぜて、その後、しゃもじを立てるようにして、混ぜ御飯を縦に切っていきます。
少し蒸気を飛ばして、水気を切ります。
べたべたしない、乾いた感じのなめこ御飯が出来ました。
おつゆにもなめこが入っています。
筍の、やや歯にあたるような食感がたまりません。
さくさくっとした食感です。
主役のなめこは、舌の上を滑るような、喉を滑り抜けるような、ところてんを飲むような食感です。
こんな美味しいなめこ御飯が出来るとは、期待以上でした。
一緒に頂いているのは、手間のかかった蕗と、ホウレンソウのおひたしです。
忘れてはいけないのは、香りを主張する木の芽です。
この木の芽の存在は、なめこを否定するほどではないものの、準主役的な存在感はあります。
もし、あと一品、あともう一つ食材を追加するとすれば、蛸です。
蛸を小さく切って、まるでたこ焼きに入れるぐらいの角切りサイズにして、
鶏肉と一緒に炊き込めば、これこそ山海の珍味の炊き合わせになります。