淡路市大磯の庭で息子家族と焼肉 蝉は子供の頃は、子供達の間では何かと交換する、通貨のようでした。リキィー君の時代では、電子機器を使ったおもちゃに人気があります

蝉を沢山捕ると、子供達の間では、蝉捕り名人として、尊敬されていました。蝉の一生を知ると、可愛そうなことをしました。

蝉が土中から這い出し、短い命を思い切り鳴き叫んで、

一生を終わる、夏の盛りが訪れてきました。

蝉は、土の中で、卵から生まれて幼虫になり、

地上に出てくるまで、およそ3~17年かかるそうです。

土中から地上に出てきても、蝉の一生は

、わずか一ヶ月ほどと言われています。

大急ぎで、次の子孫を残す準備を、

短い一生の間に、終えることになります。(Wikipediaより参照)

息子夫婦に声を掛けられ、

日曜日の日に、淡路にやってきました。

庭の桜の木を見てみると、

蝉の抜け殻かと思っていたら、これから蝉の一生

を謳歌し始める、土中から出てきたての蝉が、

桜の木から樹液を吸っているところを見つけました。

蝉を間近に見るのも、神戸の街で過ごしていると、

珍しいことなので、カメラを近づけて、

接写していると、蝉は自分が写されているのに気が付いて、

飛んで逃げていきました。

リッキー君を呼んで、

蝉の姿を見せてあげようかと思っていたのに、

蝉は飛び立つ前に、オシッコをかけて、

どこかに行ってしまいました。

小学生の頃は、夏休みになると、

長い竹竿の先に白い網が付いた、

蝉捕り用の網を持って、近所の子供達と、

他人の家の庭でも平気で入っていき、

木の上の方にいる蝉を見つけると、

そうっと網を伸ばして、

見事蝉を捕まえていました。

蝉は、声を出して鳴くので、

すぐに居所を見つけられてしまいます。

黙っていたら分からないのに、

力一杯大きな声で鳴くので、

すぐに居所が分かってしまいます。

息子夫婦は、私と奥さんに焼き肉をご馳走しようと、

志筑の新谷までお肉を買いに行き、

淡路牛の柔らかいお肉を、

炭火で網焼きにして用意してくれました。

みんなで炭をおこして、

野外で食べると、食欲も湧いてきます。

ビールもよく飲めます。

 

蝉捕りは、子供達にとっては、成果が勲章でした。

仲間が集まって、一日の蝉の収獲結果を見せ合います。

大きな蝉や、綺麗な蝉を捕まえると、

仲間内では自慢できます。

蝉は、子供達の間では、基軸通貨にもなります。

蝉でマンガの本を借りる、通貨になっていました。

夏休みの蝉捕りは、男の子同士の、

マンガやおもちゃ、食べ物の交換に、

なくてはならない基軸通貨です。

しかし、蝉も死んでしまうと、

交換価値をなくしてしまいます。

生きていてこそ、欲しい物と交換出来るのです。

交換手段として大切な蝉が、

短期間で死んでしまうことに、

残念な気持ちがありました。

今なら、短い蝉の一生なら、

捕まえないで、思うように、鳴いたり、

飛んだり、樹液を吸ったりさせてあげます。

炭焼きの火は、段々調子良くなって、

火力も強くなってきました。

こうなると、空いた場所で、

焼きおにぎりを作ります。

リッキー君は、まだ、

蝉捕りに関心が湧いていません。

今の幼児達の関心事は、バンダイの「トッキュウジャー」です。

声が出て、光が出て、

電子機器が入っているおもちゃは、

自然の中の、蝉捕りや、虫捕り、昆虫採取よりも、

はるかに複雑な仕掛けがあり、

幼児達の気持ちを掴んで離しません。

生き物を捕まえて、おもちゃにして、

結局殺すより、機械が作ったおもちゃ

の方が、自然に生きる、

動物たちの命を守っているのかもしれません。

2014年7月20日(日)