「神は、細部にやどる」とか、「真実は細部にやどる」とか言われています。淡路島の浦地区の細部を歩きます。

淡路島の浦地区の大歳神社から、浦地区の細部を歩いてみます。  淡路(1)

「神は、細部にやどる」とか、「真実は細部にやどる」とか言われています。 淡路島の浦地区の細部を探索して、浦地区の神と、真実を探してみます。

淡路市浦にある、大歳神社を中心に、半径500mほどの範囲で、山側の方を探索してみます。

大歳神社とは、年神を祀る神社のことです。兵庫県だと、他に、姫路の香寺町や、御国野町、新温泉町などにもあるようです。

淡路島にも、いくつも大歳神社があり、浦地区にも、2つも大歳神社があります。今日お参りしている大歳神社は、浦小学校の山側にある、小さな大歳神社です。ここから浦の細部を探索します。

小さな神社ですが、この近くの住民が、大歳神社をお祀りしていることがわかります。

水道も引かれ、お世話をする住民の方が、木陰で世間話ができるように、座るスペースも用意されています。

大歳神社から、高速道路がある山の手の方を歩いて見ると、市街地ではすっかり姿を消した、淡路の旧宅が点在しています。

農業が中心だった頃、農業用のため池が作られ、今でも大小のたくさんの池が、点在しています。

浦地区では、但馬の黒毛和牛の仔牛を買ってきて、家の庭先で育てて、食肉用に育成して出荷するという農家の副業がありました。

そこで、土地にゆとりがあれば、牛の飼育用に柵を作り、仔牛に草を刈って食べさせ、牛の排泄物は田んぼの有機肥料に使っていました。

少しずつ丘陵地に上っていくと、これまでの米作から、換金性の高い、いちじくの畑作りが始まっていました。

また、ため池です。「この片原池は管理について、兵庫県土地改良事業団体連合会淡路支部長より、優良ため池として表彰されました。」という表示があります。

なるほど、よく手入れされたため池で、池の水面には、蓮の花が一面に咲いています。

ため池は、幼い子供達にとっては、命取りになるほど、危険性の高い面があります。幼い子が、蛙やおたまじゃくしを捕ろうとして、池にはまり、溺れてしまう事例は全国でもたくさんあります。

初夏の太陽の輝きを受けて、極楽に咲く花といわれる蓮の花が、今を盛りに咲き誇っています。「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という中国の儒学者、周敦頤(しゅうとんい)の言葉があります。

大人の松葉博雄でさえ、つい、美しい蓮の花を採りに、池の縁に行き、手を差し伸べたくなるほどの、蓮の魅力です。でも、蓮を採ろうとして池にはまると、事故に繋がってしまいます。

しばらく、上り坂を歩き続けると、ハイカラな、高級住宅街が見えてきました。

海辺の方から見ていると、これまで見えなかった住宅街です。かなり眺望の良い、別荘地のようです。

この高さから見ると、大阪湾は一望できます。浦地区の住宅街は、小さく密集した住宅街です。

高速道路に沿って、横移動をすると、公園か、それとも個人のお屋敷なのか、広い庭があり、よく手入れされた庭です。

次の目的地の、淡路市浦にある、月照山 妙観寺に来ました。

妙観寺は、淡路四国六十番霊場です。

かなり静かな地域で、すれ違う人もいなくて、寂しいほどの場所ですが、すぐ側には淡路島を縦断する高速道路に、車がたくさん走っています。

お堂の中は、鍵が掛かっていて、参拝することが出来ませんでした。

ここ妙観寺は、淡路四国六十番霊場で、宗派は高野山真言宗、札所本尊は聖観世音菩薩です。

住所は、淡路市浦1846です。こんなところに、こんな立派なお寺が有ることは、細部を歩いてみて、わかったことです。

2014年5月22日(木)