飲水思源の考えを、コンタクトレンズ業界にあてはめて考えています。

一杯の水を飲むときに、この水はどこからきたのか、その間に関わった人達のご恩は?と考えてみるのが、飲水思源です。

西向く侍といいます。11月は小の月で、今日は普段より早い、月末の支払日です。

支払日は土曜日曜を避けて、定休日の木曜日を避けて、支払日にあてています。支払日に、色々な情報も入ってきます。

取引先の担当者を迎えるに当たり、今朝は冬の花であるサザンカの花を飾っています。南に面した窓には、バナナの苗木を植えています。ポトスの蔓も植えています。

バナナとポトスは、日当たりが良いせいか、どんどん成長をしています。担当者の皆さんは、この部屋に入ると、まるで南国の沖縄みたいですね、と印象を言ってくれています。

最近、ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)ビジョンケア カンパニーのデイビッド・R・スミス社長と、ボシュロム・ジャパン(株)の足利英幸社長から投稿を頂いた、社長の紹介文を社長研究室に掲載しました。

なぜこんなことをするのか、各社の担当者に説明をしました。その考え方は、飲水思源という考え方です。

空から降る雨は、山の木を伝って地面に注ぎ、一滴の水から、次第に小さな渓流になり、それが水を集めて、次第に川となり、川は合流して、大きな河になっていきます。

一杯の水を飲むときに、この水はどこからきて、どのようにしてこのコップの水になったのか、その間に関わった人達のご恩を考えてみるのが、飲水思源です。

コンタクトレンズがユーザーの皆さんの手に届くまでには、コンタクトレンズの原料の生産から、コンタクトレンズの生成、そしてパッケージに詰めて輸送があります。

日本に届いたコンタクトレンズも、国内流通の流通網を通って、医療機関の関係者の手を得て、やっとコンタクトレンズがユーザーの手に届きます。

今月も、ボシュロムの辻亮一さんは、手作りのかわら版を自分で作って、持ってきてくれました。

しかし、これだけの途中経過で、どれだけの人が協力しているかということや、中で働いている人たちの姿をほとんどのユーザーは知りません。知らないというより、知る機会がないのです。

そこで、松葉博雄が考えているのは、コンタクトレンズに携わる人達の人間的な動きを、社長研究室で伝えることです。

食べ物にしても、素材を調理する人がいてこそ、美味しいお料理が出来上がります。その素材も、育てる人や、収穫する人や、海で釣る人など、多くの人の協力と、働きで食べられているのです。

コンタクトレンズの、普段は見えない舞台裏の紹介をしたいと、社長研究室では考えています。

こんな考え方に共鳴する、コンタクトレンズのメーカー担当者も増えています。ジョンソン・エンド・ジョンソンの浜田穣さんは、東京からお土産を持って、神戸に寄ってくれました。

阪神淡路大震災の頃の、神戸市場が大混乱しているときの担当者だったので、当時の思い出が話題になりました。

コンタクトレンズが次第にコモディティ化してくると、コンタクトレンズ業界で働く人達の人間性がすっかり隠れてしまうのには、誰も心理的抵抗があるようです。

2013年11月29日(金)