これしか食べない、という超偏食が動物園には揃っています。

これしか食べない、パンダさんは笹しか食べない、コアラさんはユーカリの葉しか食べないと、偏食に動物園の飼育担当者は、餌の確保が大変です。 U君と王子動物園(1)

これしか食べないのは、わけがあります。コアラさんは、ユーカリの林にいれば、ユーカリの林がコアラさんを守ってくれるので、ユーカリの林に住み着いているそうです。

梅のつぼみがそろそろ膨らんできています。余った蜜柑を輪切りにして、梅の枝に刺してあげると、例年のように綺麗な鶯や、腕白そうなヒヨドリが六甲山の麓からやってきます。

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿というように、梅をほっておくと、花が咲いても実がつかない梅になってしまいます。

そこで、今日はのこぎりを使って、梅の木の剪定をしてみました。バケツに刺している梅の枝が、剪定して切った梅の枝です。捨てるのは勿体ないので、水に浸けておけば、もう少しで梅の花が咲くかもしれません。

梅の木を切った後は、ドイツから一時帰国したU君の接待をする為、U君の好きな王子動物園に行ってみました。

入園すると、直ぐにフラミンゴのケージがあり、沢山のフラミンゴが餌を求めて鳴いています。

U君は今日のお目当ては、レッサーパンダです。パンダより、レッサーパンダの方が見たいそうです。

でもまぁ、世界の珍獣だから、ジャイアントパンダさんのほうに行ってみます。

1月の気温は寒いのですが、日当たりが良くて、風もないので、パンダさんは狭い敷地の中、ぐるぐるとまわるように歩いています。近づくと、大きく見えて、まるでスターが近くに寄ったみたいで、ドキドキします。

コアラさんの住み家は家の中です。建物の中にユーカリの木が植えられ、コアラさんは地上を歩いていましたが、ユーカリの木につかまり、上に上に昇っていくところを見ることができました。

コアラさんのイメージは、じっとしているイメージでしたが、今日のコアラさんの行動は、地上を歩いて木に登って、これまで見られなかったアクティブな姿でした。

U君もコアラさんが歩いたり、木に登ったりするのを見て大喜びです。

王子動物園には、コアラさんが3匹いるようですが、別々の部屋で飼育されています。

コアラさんは、ユーカリの葉が主食という事ですが、神戸の王子動物園で、どのようにして、ユーカリの葉を集めているのでしょうか?

さてU君お待ちかねのレッサーパンダさんです。少し高いところから、下を見下ろすような視界で、レッサーパンダさんが見えました。

レッサーパンダさんは、綺麗なしっぽをもっています。こちらも忙しそうに、狭い敷地を同じコースをとりながら、ぐるぐるぐるぐる回るように移動しています。

レッサーパンダさんの自宅の敷地をぐるっとまわった後は、敷地の木に登り、高い所からまわりを見渡して、そしてまた降りて来ては、ぐるぐる敷地をまわっています。

1月の平日の王子動物園には、あまりお客様は来ていません。少し坂があるので、U君の乗ったバギーを、奥さんと交代して松葉博雄が押しています。

なだらかな坂を登り詰めると、キリンさんのお家に着きました。

この辺りには、しまうまさんのお屋敷も近くにあり、大人しい動物を集めているようです。

ふと考えてみると、シマウマはアフリカの大草原で暮らせば、自然の中で自由に草原を走り廻る事が出来ます。しかし、食べ物は自分で確保し、安全は自分で守らなければなりません。

直ぐ側には、肉食獣が狙っています。草食動物にとって、もし、二者択一が選べたら、安全に暮らすか、自由に生きるか、きっと意見が分かれると思います。

王子動物園のカンガルーのお屋敷には、随分沢山のカンガルーが寝そべっています。パンダのように、増やしたい動物はなかなか増えず、パンダさんがカンガルーのように増えたらいいなと思います。

U君から、次にゾウさんを見たいとリクエストがありました。

2013年1月17日(木)