久美浜の如意寺は、鎌倉時代伏見天皇の勅願寺です。久美浜訪問記(2)
花説法で有名な如意寺は、別名花の寺とも呼ばれて、境内は年中花いっぱいのお寺です。 久美浜訪問記(2)
久美浜の海は、日本海に続く久見浜湾になっています。
狭い砂州の間から、日本海の海水が久見浜湾に入り込んでいて、外海と直接繋がっていないので、久見浜湾の水は、透明度が澄んでいません。
yukiちゃんに案内されて、yukiちゃんのログハウスに荷物を置くと、早速周辺をドライブに行きます。
お昼前に着いたので、ドライブの目的は、昼食に繋がっています。
久美浜駅からすぐ久美浜湾があります。
丸い形をした久見浜湾には、海を囲むように、船着き場や、別荘地、民宿、一般住宅などが建ち並んでいます。
久美浜小学校の前を通って、昔の今では廃校になった、小学校の跡に向かいます。
途中、花の寺として有名な、寶珠山「如意寺(にょいじ)」に来ました。
ここは、「関西花の寺二十五カ所霊場会」の第七番霊場です。
関西花の寺二十五カ所とは、二十世紀の後半、昔から「ボタン寺」、「アジサイ寺」など、「花の寺」と称される関西一円2府4県の25ヵ寺が集まって「関西花の寺二十五カ所霊場会」が結成されました。
25ヵ寺は宗旨宗派の垣根を超えて集まった、花がご縁のお寺です。
二十五カ所寺の内、松葉博雄が訪れたのは3カ所ありました。
関西花の寺二十五カ所霊場会事務局
京都府福知山市観音寺1067 観音寺内 電話0773-27-1618
新刊『花説法』
花の寺・25人の住職の法話集 1200円 が、受付所にて販売されています。
花説法とは、 「関西花の寺二十五ヵ所」巡礼の目玉の一つとも言えるものです。
10名以上のグループで巡拝すると、各寺の住職による「花説法」と呼ばれる法話を聴くことができます。
花を愛でる心から人生観まで、ユニークな話が巡拝者に喜ばれています。(© 2013 関西花の寺二十五カ所公式ウェブサイト)
境内はセミの鳴き声が、染み通るような鋭さで鳴いています。
如意寺は花が良く咲いて、一番見頃の頃はいつでしょう?桜でしょうか?つつじでしょうか?
如意寺には、300種類の山野草が生育しています。
桔梗の花です。今の時期はこのほか、百日紅、9月下旬には萩、秋には美しい紅葉も見られるようです。
桔梗紋の花は、明智光秀の家紋です。
明智光秀が、主君であった織田信長を討ち、光秀が羽柴秀吉によって滅ぼされた後は一時「裏切り者の家紋」と認識されるようになり、桔梗の花はとんだ迷惑を受けました。
庭の錦鯉でも、暑さを避けるように、出来るだけ木陰に入り、直射日光を避けています。
錦鯉を育てるとき、直射日光があたると、鱗にしみが残ります。
yukiちゃんと広い境内を回りながら、目に付いたお堂の前で、とりあえずはお詣りする事にしました。
3人とも小銭の持ち合わせが無く、コインの代わりに3人で千円札一枚にしてもらい、お堂の前で、それぞれが仏様にお願いをしました。
祭りの提灯を吊していました。
8月9日に、千日会(本尊会で、花火・灯籠流し・大文字焼きなど町をあげての夏祭)があるので、その準備の一環かもしれません。
提灯の吊る作業をしていたのは、住職の長男の方です。
yukiちゃんは、この辺りの名士の奧さんなので、お寺の方にもちゃんと挨拶をしました。
境内には沢山の野草が植えられていて、ゆっくり回ればかなり多くの植物に出会えそうです。
でもこの暑さ、ゆっくりはしてられません。
如意寺では、千日会の、お祭り用の燈籠と思われる燈籠が、山野草の庭から、木洩れ日の小径へと続いて、吊られています。
木洩れ日の小径に来ました。小径の両側に植えられた草木も、カラカラにのどが渇いた人のように、お水をほしがってるように思います。
回遊散策道の入り口です。
こちらを進むと、みつばつつじの自生林がありますが、開花期は過ぎています。
約10分の散策コースです。
久美浜の小さな街にも、こんな名刹があるとは知りませんでした。
春には訪れてみたいものです。
それもそのはず、如意寺は、鎌倉時代の伏見天皇勅願寺です。
ご本尊は、十一面観世音(眼守護)です。
如意寺のすぐ前には、久見浜湾が広がって見えます。
こんな所に別荘があったらいいなぁと、思えるような風光明媚な所です。
でも、冬になると、とっても寒くなり、雪も降り、車で来る時にはスノータイヤが必要のようです。
仁王門の前に来ました。ここから久美浜湾の水辺が一望できます。
2013年8月7日(水)