イカナゴの釘煮が上手くいくかどうかは、火力に依存しています。

イカナゴの釘煮は、外で作った方が匂いがこもらず、外で作れば風で火力が弱まります。 淡路でイカナゴの釘煮第二弾(3)

イカナゴの釘煮は、砂糖、醤油の比率だけでなく、火加減が強くて安定している事が大事でした。

イカナゴの釘煮の準備が整いました。クーラーボックスに入れて鮮度を保っていたイカナゴを取り出します。

先週からわずか1週間ですが、この1週間の間にイカナゴは随分大きくなっています。こんなに早くサイズが大きくなるのかと、驚きます。

一般に、イカナゴは小さいサイズの方が美味しいと言われています。大きくなると、内蔵も大きくなり、味が苦くなるのです。

先週の味でいくか、今週の魚屋さんのレシピでいくか、奥さんと検討が続きます。結局、先週とは違った味でいこうと、魚屋さんのレシピに従います。

大きな違いは、砂糖 対 醤油の比率です。魚屋さんのレシピだと、砂糖は先週の半分です。

鍋に砂糖を入れ、醤油をかけ、ガスの火をつけると、釘炊きの始まりです。ここで、醤油が吹き上がれば、またイカナゴを継ぎ足す、更に醤油が吹き上がるまで待つ、この繰り返しです。

ところが、醤油が吹き上がりません。おかしいな、これは砂糖が足りなかったのかなぁ?、醤油が足りないのかなぁ? と、鍋の底のイカナゴをずっと見つめています。

姫柚子を細かく刻んだ短冊を入れていきます。

鍋を分けているので、小さい1.5kgの鍋の方は味を変えて、クルミを入れる準備もしています。

お天気は良いのですが、風が強く、簡易コンロの炎は揺れています。これはいかん、火の周りが弱くなると、とっさの判断で、カセットコンロを風の弱い場所に移動です。

一つの鍋が空くと、茎わかめを炊きます。だし汁は、釘炊きの底に溜まった煮汁を使います。

力が入った釘炊きの作業でした。結果はあまりぱりっと仕上がっていません。どうやら、火の加減が弱かったようです。

4kgも炊いて、美味しいと言えるような味でなかったら、苦労が水の泡です。

風にあてて冷まします。冷ますと砂糖が固まり、イカナゴは少しぱりっとしてきます。

冷えて固まって、釘煮らしくなってくれば、成功か失敗かはっきりしてきます。さて味はいかがでしょうか? 評価者は、ドイツの家族と、息子家族で、いずれも孫のU君と、リッキー君が主審者になります。 美味しい美味しいと言えば、合格です。

2013年3月7日(木)