たばこの煙がせっかくの美味しいお料理を、三宮鮨の源平の味を、煙で巻いてしまいました。
タバコの煙が風下の席に向かって、遠慮無く漂ってきます。三宮源平のおまかせを食べている席に向かって漂ってきます。
タバコの煙が、締め切った部屋の中で充満しています。三宮鮨の源平のお店は、お客様でいっぱいです。
年末になると、外食の機会が増えてきます。今日の外食は、三宮のお寿司屋さん、季節料理の源平です。
予約をしていないので、席がとれるかどうか分かりませんが、ドアを開けて、中の様子を覗いてみると、目が合ったのは、水槽の中で泳いでいる石鯛です。
石鯛の向こうにお店の様子が見えましたが、どうやら満席のようです。屋上の座敷もあるのでとりあえず中に入ってみると、何人様でしょうか?と言われ、2人だと告げると、柱の後ろの座席に通されました。
板前さんが3人並んだ前の席は、全部詰まっています。やはり、飲食にとって年末のこの時季は、稼ぎ時です。
案内された席は、横から板前さんの仕事ぶりと、料理が出来るのを待つお客様の両方が横から見られる、芝居の袖のような場所です。
ここならカウンター席の話し声も聞こえます。板前さんは料理を作りながら、店の中を目で追っかけています。そして、サービス係の女性がどこに行くべきか、目で合図をして指示を出しています。
言葉を使わなくても、サービス係の女性には指示が伝わります。素晴らしいアイコンタクトです。
寿司を食べに来たのですが、周りの席は皆さん宴会のようで、鍋がテーブルに出ている席もあります。
せっかくとれた席で、お寿司だけを頂いて帰るのは、お店にとっても平均単価が下がり、なかなか来れない店でお寿司だけは勿体ないので、おまかせ料理をお願いしました。
おまかせ料理は、だいたい8000円程度だそうです。特に嫌いな物はないですか?と念を押されました。
お寿司屋さんだからまず大丈夫と思いながら、一応確認のため、バターとチーズは苦手なんです、と念押ししておきました。
ビールを飲んで待っていると、出てきたのは、瓦のような大きな皿に、ぽつんぽつんと並べられたお刺身です。
何から食べようか、いつものように、美味しい物から食べる事にします。そうなると、見回したところ、トロが一番美味しそうです。
寿司の源平は、なかなか席がとれない店です。それが、暮れの忙しい時に、席がとれたのは、たまたまラッキーだったのか、それともそれだけ景気が悪化したのか、どちらでしょうか?
隣は4人の席です。3人男性で、1人女性です。その女性は食事の後、自分のお店にこれから連れて行く、お店の人のようです。つまり、形の変わった同伴出勤です。
3人の男性の内、1人が煙草を吸い始め、その煙草の煙が風下の松葉博雄の所に遠慮無くやってきます。
メニューの紙板を使って煙を払いのけると、気が付いたのか、煙草の煙を吐く方向を別の方向に向けました。そうすると、そちらの方からも、イヤイヤのサインが出たのか、今度は床に向かって吐いていました。
お刺身の後は、魚の煮付けや、酢の物や、魚料理があれこれ続きます。
ちょびちょびつまんで食べているだけで、まだ寿司も来ない内に、お腹が膨らんできました。
食事を始めて、そろそろ1時間ですが、お店が混んでいるせいで、まだこの後どれだけの料理が来るのか分かりません。
もうそろそろ帰ろうかなと思い、サービス係の女性に、これから後に出る料理は、持ち帰りは出来ませんか?と尋ねると、板前さんに相談しますと言って、相談に行かれました。
お店の方も、料理が遅くなったことを詫びて、この後の料理はストップにしてくれました。すでに焼いていたマナガツオは、持ち帰りにしてくれました。
2012年12月25日(火)