行ってみました兵庫県の秘境、篭坊温泉へ: 篭坊温泉の露天風呂 牡丹鍋 通巻①②③④
兵庫県に、神戸から日帰りで行ける秘境があるのです。山が重なる奥深い谷間に、篭坊温泉がありました。丹波篠山 秘境ツアー:篭坊渓山荘(かごのぼう けいざんそう)/篭坊温泉 渓山荘で牡丹鍋を食べる(1)
兵庫県の秘境 篭坊温泉
兵庫県に秘境 篭坊温泉を見つけました。兵庫県に、神戸から日帰りで行ける秘境があるのです。
山が重なる奥深い谷間に、篭坊温泉がありました。
兵庫県の秘境を訪ねてみます。
なぜ秘境があるのか、それは、交通が不便で、道は険しく、あまり人が訪ねて来ない、篭坊温泉は隠れた場所になっているからです。
日帰りツアーは、基本的にはその日に帰って来ます。
神戸から、その日に帰って来られる秘境なんて、あるのでしょうか?
そこで、検索をかけて、調べた場所は、今日の篭坊温泉です。
篭坊温泉が秘境であることは、実際に行ってみると分かりました。
カーナビに翻弄されて
まず、カーナビにセットして、カーナビの言うとおりに、車を進めていくと、六甲山
を越え、三田市に入り、市街地を通り、宝塚を経て、西宮を超えて、川西に入り、更
に山をあがり、篠山市にいつの間にか来ていていました。
どうもこれはヘンだと、思いながらも、ここまでカーナビの言うとおりに来たのだか
ら、どうせ騙されるなら騙され続けようと思い、腹をくくってドライブを続けている
うちに、やっと羽束川に出ました。
ここまでくれば、カーナビを信用して「渓谷の森公園」の方に進み、篠山市後川新田
にある旅館の「篭坊温泉 渓山荘」にやっと、到着しました。
日帰り温泉 食事込み
宿のおじさんに、「今日は、温泉に入れますか?」と尋ねて料金を確認すると、お昼も込みで、入浴料は5000円程度です。
「ずいぶん迷って、ここまで来ました」と言えば、皆さんがそう言って、カーナビに振り回されているようです。
兵庫県の秘境を作ったのはカーナビ
つまり、兵庫県の秘境を作ったのは、カーナビです。
カーナビが、最短の道を、複雑にしているのです。
「篭坊温泉 渓山荘」は、神姫バスの「出合橋」のバス停から、すぐ近くにあります。
巨石露天風呂の「篭坊温泉 渓山荘」へ到着しました。
「篭坊温泉 渓山荘」には、露天風呂のひょうたん湯、杉乃湯があります。
「篭坊温泉 渓山荘」は、篠山城下町の奥座敷で、山々に囲まれた羽束川沿いにあるお宿です。
蛍が出る羽束川
こんなにキレイな小川なら、蛍が見えるのかなと思い、蛍が出るなら、今日はこのま
ま泊まろうかなと、思いを巡らせていると、宿の方が言うには、今年は蛍が少なくて、もう終わりだそうです。
それなら、泊まるほどのこともなし、お昼だけ、お湯に入ったら帰ることにします。
篭坊温泉は、どこの温泉にも、もののはじめがあるように、元暦の頃に一ノ谷の戦に
敗れた平家の残兵がここに潜み、傷を癒したという伝説の温泉です。
その後湯の温度が次第に減じて冷泉になったと伝えられる800年の古い歴史を持っています。
今では、川沿いに3軒ほど古い木造の旅館が建ち並ぶだけの、寂れた、小さな温泉地です。
宿の前では、玄関に仔猫がいて、私を迎えてくれました。
温泉宿にしては、お客様がくるのが珍しいのか、じっと松葉博雄を見つめています。
少し、頭をなでてあげると、喜んで、甘えて、私の指を、甘噛みしてきました。
おじさんに案内されて、部屋に通され、まずはお風呂の案内をしてくれました。
お風呂後に、牡丹鍋を食べようと思います。
篭坊温泉の岩をくりぬいたお湯に、入ったことがあるような気がしてなりません。
篭坊渓山荘(かごのぼう けいざんそう)/ 丹波篠山 秘境ツアー(2)
兵庫県の秘境
兵庫県の秘境は、丹波篠山市の山奥にありました。
篭坊温泉のお湯は無色透明
温泉は、男性用は2階です。
2階にあがり、おじさんの許可を得て、お風呂の写真を撮ります。
他にお客さんがいないから、大丈夫です。
温泉といっても、冷泉になってしまっているので、沸いた水を湧かしてお風呂にしています。
温泉のお湯は無色透明で、臭いもなく、温泉と言うより、普通のお風
呂のような湯です。
河童の彫り物の口から、お湯が少しずつでています。
ちょっと周りを見てみれば、頭上には紅葉の木があり、紅葉の枝が張ってい
て、紅葉の葉が日陰をつくってくれています。
その紅葉の葉には、何か奇妙なものが見えます。
篭坊温泉 露天風呂
篭坊温泉には、露天風呂があるというので、お風呂の外に出てみました。
外に出ると、石をくりぬいた、露天風呂もあります。
とっても大きな岩で、岩の真ん中あたりをくりぬいて、浴槽部分を作っています。
「なんだろうか」と思って、近づいて見直してみると、モリアオガエルの卵です。
さすが、兵庫県の秘境です。カエルの卵といえば、水中にあるものがほとん
どですが、モリアオガエルは、木の枝に泡のような卵の塊を生み付けます。
これが、孵化した後、雨に流されてオタマジャクシは水の中に移動します。
そして、カエルに成長したら、しばらくは水辺で生活したあと、森林に生活の場所を移していくカエルです。
森林に人の手が加わり、生息数を減らしているカエルのようですが、丹波の山にはまだまだ、森林が残っていて、モリアオガエルも卵を産み、繁殖することができるようです。
まずは、ゆっくりとお湯に浸かって、汗を流します。
お風呂に浸かると、お腹も空いてくるので、この後に食べる予定の牡丹鍋が、より楽しみになってきます。
不思議な気持ちになってきました。
この、岩をくりぬいた浴槽は、以前に、入ったことがあるような気がしてきました。
そうなると、この、おじさんも会ったことがあるはずです。
確認の為、奥さんに、「この篭坊温泉に来たことあるね?」と、話すと、
「誰と来たの?」と言われて、「そんな、奥さんとでしょう。」と言えば、
「私来たことないわ」と言い張り、どうも記憶が定かにならず、もし来たとすれば、震災より前か、後か、きっと震災より前です。
そうなると、15年以上前なので、奥さんの記憶の方が薄れているのかもしれず、疑問のまま猪鍋に移ります。
風呂上がりの一杯
牡丹鍋と一緒に飲む、よく冷やされたビールも楽しみのひとつですが車を運転してきているので、ノンアルコールビールを頂きます。
アルコールの入ったビールを飲むには、今夜ここに宿泊しないと、飲むことができません。
篭坊温泉の牡丹鍋です。夏真っ盛りの7月に、牡丹鍋を頂きました。
秘境鍋ツアー 篭坊温泉(3)
名物のぼたん鍋
デジャヴにさいなまされながら、お昼ご飯に移ります。
兵庫県の秘境 篭坊温泉では、川が流れているので、川魚の王様、天然鮎を期待していましたが、ハズレです。
「うちでは、川魚は扱ってないもんで」と言われました。
篭坊温泉「丹波ささ山篭の坊 渓山荘」の部屋で、名物のぼたん鍋を頂きます。
猪の肉は、縄文時代から食べられていたとされ、日本各地で見られる料理です。
肉と野菜を一緒に煮込んで食べます。
味付けは、地方によって異なり、代表的なのは味噌や、醤油の味付けです。
中でも、牡丹鍋の猪の肉は、東北地方を除いて日本各地に生息しているようですが、
独特の地形と豊かな山の幸に育まれた丹波篠山産の猪の肉は古くよりNo.1の味を誇っ
ていると言われています。
猪が美味しく育つには、環境が大切です。
山々は高いよりも、岩山や起伏に富んだ険しい形である方が、良質の猪は育つといわれています。
雑木林や竹やぶを走る回ることでたくましく育ち、美味しい牡丹鍋の猪になるのだそうです。
そして、猪が食べる山の幸も、篠山の山には丁度いいものが揃っているのです。
篭坊温泉 渓山荘の猪鍋が、ようやくできあがりました。
自家製の味噌にニンニクが混ざっていて、味噌は思っていたよりは薄味でした。
篭坊温泉 渓山荘
篭坊渓山荘(かごのぼう けいざんそう)/篭坊温泉 牡丹鍋ツアー(4)
篭坊温泉から帰ります
温泉に入って、牡丹鍋を戴いて、しばらくすると帰宅時間です。
兵庫県の秘境 篭坊温泉に到着したのは、午前11時55分です。
兵庫県の秘境から、神戸に戻るのは、午後2時22分です。
兵庫県の秘境 篭坊温泉にいた、滞在時間は、2時間27分です。
篭坊温泉の顧客名簿
篭坊温泉で湯に浸かり、牡丹鍋を食べて、ちょっと一息つけば、周りが気になり、宿
の探索をしてみると、千客万来の篭坊温泉の顧客名簿がありました。
自由に見て、いいそうです。
ひょっとすれば、ここに、以前の松葉博雄の筆跡がないかと、おじさんに聞いてみる
と、15年の前の、千客万来帳は奥にしまっているそうです。
千客万来帳に記載するように、勧められ、ぺんてるの筆ペンと、墨を持って来て、こ
れに書いてねと言われました。
恐ろしく古いぺんてるの筆ペンで、なかなか思うように、文字が書けません。
弘法筆を選ばずというように、ぐずぐず言わずに、骨董品のぺんてる筆ペンで、ここ
に来た筆跡を残しておきます。
フロントでチェックアウトをして、近隣のドライブにでかけます。
短時間で、秘境の体験ができました。
「篭坊温泉 渓山荘」は、篠山城下町の奥座敷で、山々にかこまれた羽束川沿いにあるお宿です。
松葉博雄の丹波篠山ツアーは他にもあります。どうぞご覧下さい。
・兵庫県立ふるさとの森公園「ささやまの森公園」(2006年05月12日)
・篠山市「こんだ薬師温泉・ぬくもりの郷」へ行く(2007年05月01日)
・丹波篠山の農業法人「真何条上営農組合」を訪れる(2009年08月16日)
・紅葉狩りと兼ねて、食材も豊かな丹波地区にいってきます。(2010年11月4日)
・篠山で「牛屋たなか」と肉の文」と「三岳(みたけ)」で鯖寿司(2011年2月17日)
・孫のリッキー君と、リッキー君の両親に誘われて、丹波方面へ(2011年5月5日)