篠山城の桜:桜は、早咲き、普通咲き、遅咲きのどれが好きですか?

遅れて咲く桜は、早く咲く桜に比べて、期待されていない分だけ、咲いている意外さがあります。兵庫県北部桜探索(4)

篠山城の桜が、なぜ、お城と似合うのか、本居宣長の「しきしまのやまと心を人とはば 朝日ににほふ山ざくらばな」の句に、照らし合わせてみます。

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確かに桜はお城に繋がり、お城は侍に繋がり、侍は殿様に仕える忠誠心に繋がり、そのロイヤリティの象徴としての「朝日ににほふ山桜」へと、繋がっていきます。

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これは、松葉博雄が勝手に解釈した考えで、篠山城を見ていると、篠山城の桜を見ていると、なんとなく古城と桜が、ピッタリの雰囲気になってきます。

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これまでも、津山のお城の桜姫路のお城と桜沖縄今帰仁のお城と桜などで、感じたことです。

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篠山城の桜を愛でる花見は、もう先週で終わったようです。

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2011年3月11日の、東日本大震災の被害を考えると、全国的に花見は自粛傾向にあります。駐車場の整備員の人に尋ねても、今年は、静かだったようです。

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お城の、高いところに上がってみます。高いところから、お城の石垣や、堀に沿った桜を見ています。

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今を盛りに、咲き誇る桜の木を見つけました。どちらかと言えば、遅咲きの桜です。桜も、一度に「パッ」と、咲いてしまうと愛でてくれません。

少し、時間をずらして、皆さんが、そろそろ盛りを終わって、散り始める頃、遅咲きで咲く桜は、遅れてきた花見の人の目に留まり、愛でてもらえることになります。

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これは農業で言えば、抑制栽培です。時期が終わった頃、出荷調整をして、市場にでてくる作物は、高い値段が付くことがあります。

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松葉博雄も桜の木と一緒に写真を撮ってみます。自然と一緒に写真を撮ると、心が穏やかになります。

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篠山城からぐるりと、城下を見渡せば、向こうの山やあちらの山の、隠れた場所にも、桜の花がひっそりと咲いていることが、一望できます。

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お城の隅に咲いている、遅咲きの桜の側に行ってみましょう。

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無数の桜の花びらがこれでもか、と押し寄せてくる勢いで咲いています。

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提灯の、スポンサーの名前を見てみれば、こんなところに、コンタクトレンズの取引先である「チバガイギー」の提灯を見つけました。コンタクトレンズを製造しているのは、チバガイギーではなく、「チバ(CIBA)」です。

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「ありし日の篠山城」という題名の城内図の看板がありました。1609年に築城された篠山城は、別名「桐ヶ谷」と言うそうです。雄大な城を思わせます。

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本居宣長が褒めた、朝日に輝く桜は、今は、夕方の、夕日に輝く桜に替わっています。夕日に輝く桜も綺麗です。

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篠山城の桜見物の後は、2011年2月の日帰りツアーでも行った「肉の文」に寄ってみます。同会社が経営する生産牧場からの直売店になり、いつも新鮮なお肉を販売しています。

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店内でのモニターテレビでは、神戸ビーフ品評会の映像が流れていました。2頭が入賞された様子が流れています。

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たっぷり、ソメイヨシノ、山桜、しだれ桜を愛でたあとは、舞鶴自動車道路と中国縦貫道路を経由して、お家に帰ります。六甲山越えにも、山に咲く遅咲きの桜を沢山見ていますが、運転中なのでゆっくりは見られません。

2011年4月21日(木)