世界遺産登録 今帰仁城跡 今帰仁の緋寒桜の桜まつりは1月下旬から
世界遺産登録 今帰仁城跡、緋寒桜の桜まつりは1月下旬から 琉球王国のクスク及び関連遺産群を見る
【第82回沖縄訪問(16)沖縄県恩納村前兼久の年末・お正月の過ごし方 】
今日は曇りです。今日は何をしようかなと思って、
遠く東シナ海に見える残波岬を見ていましたら、
朝、思わぬ電話がかかってきました。
上間光元さんの奥様、明子さんから
「これから朝ご飯を食べにいらっしゃい」
というお誘いがありました。
松葉博雄と奥さんは嬉しくなって、
早速、出かける支度をして、
ホテルのすぐ向かいの上間光元さん宅へ急いで駆けつけます。
今日は、ひょっとしたら、
潜りに行くことになるのかなと思っていましたが、
東シナ海の海は、少し波立っていて、無理なようです。
上間明子さんのお家では、
息子さんが久米島からお正月休みに里帰りをしていましたが、
もう勤務先のある久米島にお帰りになったようです。
上間光元さんのお宅では、
上間光元さんが獲ってきた、
タコがいつもあります。
タコは、獲った後は、塩もみをしないと、
味が美味しくなりません。
同じタコでも、塩もみと茹で方で、
タコの味が変わってきます。
タコと、海ブドウが沖縄恩納村の特別メニューになります。
いまどきの海ブドウは、
夏の観光シーズンの土産用の海ブドウに比べると、
格段に美味しいのです。
観光客は、実のところ
、一番美味しいころを味わうことは難しいのです。
上間光元さんと奥様のお陰で、
一年で一番美味しい海ブドウを食べることができました。
松葉博雄の奥さんが炊いた黒豆も、
上間家では、とても評判が良かったので、
また黒豆を作りたいと思います。
豚肉料理を中心とした沖縄料理を頂いて、
お味噌汁も頂きました。
上間光元さんも外出から帰ってきて、
少しお話しをさせてもらいました。
次男さんが、久米島に帰ったので、
今、少し落ち着いています。
上間光元さんは、漁に出るかどうかを、
風に揺れる椰子の葉を見て、判断しています。
上間光元さんの部屋から風を見ながら、
「今日は海が晴れる、あるいは、凪」
というこを読むそうです。
思いがけない家庭料理を頂いて、
大変ご馳走になりました。
朝ごはんを頂いたら、松葉博雄は、
朝日会のみなさんに誘われて、
ゴルフに行くことになります。
1年振りのゴルフです。
さて、どうなることでしょうか?
朝日会に行ってみたもの、実のところ、
今日は、メンバーが10人になって、
そのうち松田薫さんが、
手が痛いということで、
キャンセルしたので、9人になったそうです。
4対5になると具合が悪いので、
松葉博雄が辞退して、
8人でゴルフをしてもらいました。
そこで、松葉博雄は、急遽予定を変更し、
ホテルにいったん帰り、奥さんを誘って、
今帰仁(なきじん)の桜祭りに行くことにしました。
今帰仁城には、緋寒桜がたくさん植わっています。
そして、これから桜が咲く時期になります。
58号線を北へずっと走り、
海洋博のある本部の方向へ道を変えて、
そして、そこから今帰仁村に入っていきます。
今帰仁城は、世界遺産に登録されたということで、
随分お城の周りの整備が進んでいます。
以前と比べて、コミュニケーションセンターができて、
立派な建物になっています。
入場料400円を払って、お城に入りました、。
残念なことに、お城の桜はまだ咲いていません。
つぼみ1、2輪がちらほらと見えるほどです。
梅が少し咲いていると言うところでしょうか。
まだ満開は、10日か2週間ほど先のようです。
今帰仁城のお城をぐるっと回って、
外郭を見て回りました。
石を積んで、お城の形を残しています。
お城に入る入場券を渡す場所の所に、
お休み処があり、そこで、さとうきびを機械で搾って、
それを大釜で煮詰めて、
ドロドロの原液にして、瓶に入れて売っていました。
効能書きでは、糖尿病、
腰痛などに効くということなので、
1本1000円でペットボトル500mlを買ってみました。
お店のおじさんに頼んで、
「僕にもやらせてみてください」
とお願いしてみると、
「いいよ、いいよ」と、承諾していただきました。
松葉博雄は嬉しそうに、
さとうきびを絞る機械に、
さとうきびを入れていきます。
さとうきびは、持ってみると、
細い竹ぐらいの強さがあり、
太さも竹箒に使う竹の太さぐらいはあります。
これを機械の口に突っ込むと、
引っ張られるように、
さとうきびは機械の中に入っていき、
あっという間に、搾りかすが排出されます。
この原液を大釜で煮ると、
どろどろの砂糖原液ができます。
買って帰って神戸で飲んでみた報告です。
まず、泡盛をコップに入れ、
この泡盛にさとうきびの原液を少し入れて、
その後、お湯で割ると、
とても美味しいことが分かりました。
今帰仁城からは、海が見えます。
平郎門を潜って、主郭を目指して、
坂道を登っていきます。
両側には、緋寒桜が植わっていますが、
まだつぼみの状態です。
一歩一歩、桜の花を探しながら、進んで行くと、
僅かにほころび始めた桜が見つかりました。
三脚を持ったカメラマニアが、
じっくりと時間を掛けて、
桜の一輪一輪をアングルを覗きながら撮っています。
後10日もすれば、お城は花盛りになるようです。
今帰仁城は、1609年に薩摩軍による琉球侵攻にあい、
お城は炎上しました。
1609年頃と言えば、
1600年が関が原の闘いですから、
大阪では、徳川家と豊臣家が大阪城を挟んで、
睨み合っていた頃です。
今帰仁城は、数年で出来たのではなく、
数百年掛けて、少しずつ外郭を広げていったようなので、
発掘調査でも、幅広い時代の出土品が出てきています。
本土の城郭と比べてみると、
石組みの石の大きさが違うことが分かります。
大阪城、姫路城、名古屋城、
津山城などを見て周ると、
巨石を使っています。
沖縄では、珊瑚石などを使われていて、
人の背丈ほどある大きな石が見当たりません。
小さい石を丁寧に積み重ねています。
復元作業は、現在も進行中で、
歩きやすいように足場が築かれ、
躓かないように配慮されています。
一番高いところにあがってみると、
全体の外郭が見えてきました。
海に面して城は開かれています。
浜辺の方向には、フクギ並木があり、
畑が並び、昔のお屋敷後があったようです。
2000年12月に、今帰仁城跡を含む
、県内のグスク及び、
関連遺産群が世界遺産に登録されました。
今帰仁城だけが、
世界遺産に登録されたようではないようです。
ぐるっと周るだけでも大変広いことが分かりました。
首里城も訪ねたことがあります。
首里城が、再建した年に親殿を見学しました。
今帰仁城を見た後は、恩納村に帰ります。
帰る道すがら、トマトを売っている店に寄りました。
ビニール袋一杯のトマトが、500円です。
道を少し遠くに取ったのか、帰る道が遠くなりました。
4時を過ぎて、恩納村に入りました。
今夜も6時ぐらいには、朝日会に向かいます。
2007年1月3日(水)