月の明かりに魅せられて ハーベストムーンの夜に — 世界がつながる満月の光
投稿No:10352
中秋の名月 — 世界がつながる満月の光
10月の満月は
「ハーベストムーン」と呼ばれます。
収穫の季節に夜を照らすこの月は、
実りを祝う象徴でもあります。
月明かりに誘われて ひとりで空を見上げると、
丸く輝く月が
雲のあいだから顔を出していました。
その瞬間、この月を見ているのは
私だけではないことに気づきました。
時差はあっても、同じ月の光を、
世界中の人たちが
輝く月を見上げているのです。
誰かは海辺でギターを弾きながら歌い、
誰かはグラスを傾けながら、
静かに過ぎゆく季節を思い、
恋人たちは寄り添って、
月明かりに照らされた
未来を話し合っているかもしれません。
ひとつの月が、遠く離れた人々の心を結んでいる。
そんなことを思うと、
秋の夜の静けさが、
いっそう深く感じられます。
🌕月をめでる詩歌
「名月を 取ってくれろと 泣く子かな」
― 小林一茶
「秋の夜の 長きをいかに 過ぐすらむ
窓にや月の 影はさすらむ」
― 清少納言
「月見れば 千々に物こそ 悲しけれ
わが身ひとつの 秋にはあらねど」
― 大江千里
月は昔から、人の心を静かに映す鏡のような存在でした。
それぞれの場所で、
それぞれの思いを胸に、見上げる満月。
ハーベストムーンの夜
あなたは何を想いますか。